森口博子 「泣いちゃう~!」“リストラ寸前”から34年での初レコ大を回想
2020年08月09日 15:34
芸能
しかし、同じ所属事務所にトップアイドルの松本典子がいたため、強く推されることもなかったという。レコード店に足を運んでも、自分の作品は探してもなかなか見つからず、「松本典子ちゃんとかは専用のラックがあるの。私は…行くと、ないわけよ。森口博子が。やっと見つけた時には、奥の方の漫画みたいなジャンルのところに置かれてて、『こんないい曲なのに』と思って」と悔しい思い出を披露。自分のレコードを、同じ「マ行」の松田聖子のラックに入れたこともあったという。
「事務所の人たちは『ガンダムが終わったらお役目がない』みたいな感じで、『才能がないから福岡に帰しなさい』というリストラ宣告を受けるという…」。そんな崖っぷちから、バラエティー番組で数々の役割を体当たりで演じ、バラドルとして活躍の場を広げた。
その一方で、歌手としての印象は薄くなったそうで、「バラエティーに出ている時に、『ガンダム』(の曲)を聞いてくれていた人たちが、同姓同名だと思ってたって。あの歌声から、キャラクターが全然結び付かなくて、『同じ人がいるんだ』と」と思われていたことを語った。ガンダムファンで、森口のCDを買ったという土田も「そのころ、森口博子って知らなかったと思う。あの曲欲しいなと思って。『ガンダム』ってジャンルのところで探したんじゃないかな?」と振り返った。
森口は昨年、発売したガンダムの主題歌を集めたアルバム「GUNDAM SONG COVERS」がオリコン週間3位に入り、アイドル時代の夢だった「輝く!日本レコード大賞」に初出場。企画賞を受賞した。アイドル時代にかなわなかった夢をデビューから34年で実現させ、「34年たって、やっとあのステージに立たせてもらえたという…泣いちゃう~!」と、あらためて感激を口にしていた。