「気配りと優しさ」忘れなかった渡さん
2020年08月15日 05:30
芸能
石原プロをともに支えた小林正彦専務(故人)に聞いたことを思い出した。「渡は裕次郎さんの看板を守ることに全力を尽くしているんだ」。軍団を引っ張る存在として、どんな時でも優しさと気配りを忘れなかった。裕次郎さんの名に恥じぬようにとの思いが普段の謙虚な姿をつくり上げていたのだろう。あいさつする時もいつもすっくと席を立ち「渡です」と頭を下げた。渡さんの男らしさと大きさが石原軍団のイメージそのものだった。解散を発表した直後の旅立ち。一時代の終幕を強く感じた。(文化社会部デスク 鈴木美香)