三浦春馬さん自殺 役柄に没頭、真面目すぎる素顔
2020年08月16日 11:30
芸能
スポニチ本紙デスク ニュース速報が流れたのは7月18日午後3時ごろ。仕事をバリバリこなしていた人気俳優。何かの間違いじゃないかって信じられなかった。
週刊誌記者 この日もドラマの撮影が入っていたんだよね。連絡が取れないからマネジャーが自宅に行って発見。そこで遺書のようなメモが見つかった。
ワイドデスク 「死を考えている」などといった言葉や、15日に放送されたNHKの終戦ドラマ「太陽の子」の役作りのことなどが書かれていたそうだ。
リポーター 三浦さんは誰に聞いても真面目な役者さん。撮影が終わった後も演じた役柄を引きずるいわゆる役抜けしないタイプだったと聞くよね。
週刊誌記者 「太陽の子」の役柄に自分を重ね合わせていたのかもしれないと思ってしまう。演じたのは、太平洋戦争末期に肺の治療のために戦地を離れて帰還した男。戦地での壮絶な体験を隠し、家族に笑顔で振る舞っているんだけど、誰にでも分け隔てなく接した三浦さんの笑顔が浮かんでくるんだよ。
本紙デスク 三浦さんが番組に寄せたコメントは「若くして、自分が居ない未来に希望を託す青年の想(おも)いを役を通して考えさせられました」だった。取材を進めれば進めるほど、いろんな人を思いやる本当に優しい人だったことが分かる。だからこそ、このコメントが胸に響いてくるね。
ワイドデスク 本当に悲しいよ。取材も丁寧に応じてくれた人だった。仕事も引っ張りだこだったから各所に走った激震は大きかった。特に、撮影の真っ最中だったTBSドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」の関係者は大きなショックを受けている。亡くなる前日も夜遅くまでカメラと向き合っていた。
週刊誌記者 この日に三浦さんと会った人に訃報が流れた直後に電話したら「えっ?どういうことですか?」って。前日の撮影の終盤は1人だけの撮影だったけど、普段通りにあいさつして帰って行ったんだ。
リポーター 同じように衝撃を受けた現場の声を聞いたよ。ドラマは3話まで撮り終えたそうで、帰り際に自分からスタッフと4話、5話について打ち合わせしたんだって。未来のことを話したのだから、スタッフが「どうして」と思うのは無理もない。
本紙デスク お蔵入りの可能性もあったけど、放送が決まった。「最後の姿を見てほしい」という思いで一致し、全4話に短縮してオンエアされる。
ワイドデスク 撮影も今月9日に再開した。三浦さんがどんな表情を見せているのか。9月15日の初回からしっかりと目に焼き付けたい。