藤井2冠 王将戦でさあ3冠!9月から新たな戦い 盟友・永瀬2冠も挑戦者決定L出場決定
2020年08月21日 05:30
芸能
将棋の8タイトル戦で、今期(来年3月まで)に獲得の可能性を残しているのは王将戦だけ。昨期は1、2次予選を勝ち抜き、初の挑決リーグ進出を果たしたばかりか、渡辺明王将(36)への7番勝負出場まであと1勝と迫る4勝2敗の好成績を残し羽生善治九段(49)とともに3位で堂々のリーグ残留。今期はシード棋士として3つ目のタイトルに挑む。
挑決リーグはシード4人、予選勝ち上がり3人による7人の総当たり戦。昨期、渡辺に惜敗した広瀬をはじめ、豊島竜王に永世七冠資格を持つ羽生と、重厚な面々が名を連ねており「将棋界で最も過酷」と形容される。
さらに20日には久保利明九段(44)を下した永瀬2冠の出場も決定。自身初の大舞台に「やっぱり目を引くのは藤井さん。藤井さんと公式戦で指すのは一つの目標なので、挑決リーグという大きな場で当たるのはうれしいです」とまくしたてた。
藤井にとっては3年ほど前から練習将棋の仲間として交流を重ねてきた盟友。6月には棋聖戦と王位戦の、ともに挑戦者決定戦という大一番で永瀬を下している。一矢を報いたい永瀬は「かなり強い方なので、対戦までに地力を高めて内容を濃くしないと勝てないという印象。こちらが力を付けないと厳しい。奇策、秘策は通用しないという印象です」と控えめながら決意を示した。
リーグの残り2枠は25日に出そろう。藤井にこの日敗れ去った木村もあと1勝の位置にいるだけに興味は尽きない。70期目を迎える伝統の王将戦は群雄割拠。例年以上の盛り上がりとなりそうだ。 (我満 晴朗)