カトパン 藤井2冠の「常識外れの封じ手」に感じ取った“信長魂”
2020年08月21日 05:30
芸能
藤井さんとは、昨年のスポニチ新春企画と、棋聖を獲得した直後の先月にフジテレビのインタビューでお会いしました。「織田信長になりたい」と地元の英雄の名を挙げて「チャレンジ精神や積極性は大事にしていきたい」と話していたのが印象的でした。
「信長」で一般的に浮かぶイメージの“怖さ”や“冷酷さ”とは正反対で、穏やかで柔らかで謙虚な印象ですけどね。感情の上がり下がりが小さく、一定のテンションをキープしているようです。
ただ「常識外れの一手」と話題の封じ手は、信長のようでした。既成概念にとらわれず、リスク覚悟で新しいことに取り組んでいく姿勢。今後も革命的な一手が繰り出されるのか注目です。表に闘志が出る人ではないですが、内に秘めた気持ちの部分は信長なんでしょう。そういえば、対局中は肘掛けにもたれ掛かるように突っ伏したり、インタビューでは見られないような感情表現もありますね。
最初にお会いした時は無冠の七段でしたが、先月に「棋聖」を獲得したと思ったら、もう「2冠」。呼び名が目まぐるしく変わります。今年度には3冠の可能性もあります。この勢いのまま、いつか「藤井8冠」と呼べる日が来るんでしょうか。楽しみです。