大和田との共闘も実現「半沢直樹」“完璧な原作”にプラスα ドラマ独自の視点が奏功!井川遥は終盤本領?
2020年08月23日 12:00
芸能
前作最終回、半沢の“倍返し”を食らった大和田は常務取締役から平の取締役に降格。今作は同じく池井戸氏の「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」が原作だが、大和田は登場していない。それゆえ、ドラマ独自の“まさかの展開”が可能に。第4話は大和田が愛弟子・伊佐山(市川猿之助)に裏切られたため、土下座まで強いられた因縁の半沢と手を組んだ。SNS上には「(『ドラゴンボール』の)悟空とフリーザが共闘した時を思い出します」「最強タッグ結成」「こんな日が来るなんて」などの書き込みが続出した。
香川自身も7月12日の制作発表で「原作が本当に完璧なんですよ。素晴らしいんですよ。どこに大和田が入る余地があるんだ、と。今後、どういう着地をしていくのか、楽しみ」と語っていたほどで、まず第1弾の着地は大成功。第4話終盤、出向先の東京セントラル証券から銀行本店に返り咲いた半沢を、帝国航空の再建担当者として中野渡頭取(北大路欣也)に推薦したのも大和田。先週16日にオンエアされた第5話も、役員会議など半沢との絡みは2回あったが、終始“塩対応”され、大和田の“拗ねた表情”が話題に。23日に放送される第6話以降も、半沢と大和田の関係性がドラマ全体のカギを握りそうだ。
原作「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」に登場しないキャラクターとしては、女優の井川遥(44)演じる小料理屋の女将・智美が注目。第4話終盤、半沢や渡真利(及川光博)がニューヨーク支店から異動してきた紀本常務(段田安則)の話をしていると、智美のやや不安そうに見える1ショットが抜かれた。3月の新キャスト発表時、井川は「(智美は)情報通とのことなので、どのように関わっていくのか、私自身とても楽しみにしています」とコメント。いよいよ“本領発揮”となりそうだ。
また、俳優業に定評のあるお笑いコンビ「アンジャッシュ」の児嶋一哉(48)もドラマオリジナルの登場人物を演じる。半沢の行く手を阻む国土交通大臣・白井亜希子(江口のりこ)の秘書・笠松茂樹役。公式サイトの説明によると、笠松は以前、進政党の重鎮・箕部(柄本明)を長年にわたって支えていた。当選2期の若手・白井を国土交通大臣に大抜擢したのが箕部。笠松の動きも気になる。
序盤の感動エピソードの1つ、半沢の部下・森山(賀来賢人)の万年筆もドラマ独自のもの。森山の万年筆は、中学時代の親友だったIT業界の雄・スパイラルの瀬名社長(尾上松也)からもらった品。森山が金融の世界を志すきっかけになった。第5話、帝国航空の財務担当役員・永田宏(山西惇)の不正を半沢と一緒に暴いた“グレイトキャプテン”こと木滝英雄機長(鈴木壮麻)もドラマオリジナルのキャラクターだった。
終盤へ“完璧な原作”にどのようなプラスアルファがあるのか、期待は大きく膨らむ。