柄本明 月9「監察医 朝顔」続投!「半沢直樹」怪演の悪役から一転好々爺に 続編初回は11・2に決定
2020年09月06日 07:00
芸能
朝顔が阪神・淡路大震災で母を亡くしたという原作漫画から、ドラマは東日本大震災で母・里子(石田ひかり)が行方不明になっているという設定に変更。フジとして東日本大震災を真正面から扱う初の連続ドラマとなった。
黄金期の月9らしい派手さこそないものの、登場人物の日常を丹念に紡ぎ、心に染み入る静かな感動と涙を誘い、視聴者の支持を獲得。全11話の期間平均視聴率12・6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、世帯)は同クールの連ドラのうち、堂々トップ。月9の全話2桁は17年7月期「コード・ブルー―ドクターヘリ緊急救命―3rd season」以来2年ぶりの好視聴率となった。
シーズン2は33年の歴史を誇る月9ドラマのうち、史上初の2クール連続放送。時任三郎(62)風間俊介(37)山口智子(55)ら主要キャストが続投した。シーズン1の最終回、母が被災した東北の海辺の街を再び訪れ、悲しみは完全に癒えずとも前へ一歩踏み出した朝顔。シーズン2は、その翌年の5月から物語が始まる。
柄本が演じるのは朝顔の母・里子の父・嶋田浩之。孫の朝顔とは仲が良く、よく電話もしている。シーズン1のラスト、朝顔、平(時任)、桑原(風間)、つぐみ(加藤柚凪)が浩之の家を初訪問した時、何故ここに里子はいないのか…と浩之が慟哭するシーンは、今なお名シーンとして語り継がれている。柄本は「また孫たちに会えることを、とてもうれしく思います。見ていただければ幸いです」と短いコメントに思いを込めた。
現在、高視聴率を連発している「半沢直樹」にレギュラー出演し、主人公・半沢(堺雅人)にとって“ラスボス”となる箕部幹事長を怪演。第7話(8月30日)終盤、劇団「東京乾電池」の後輩・江口のりこ(40)演じる白井国交相を「政治を成し遂げるためには1本の枝葉も見落とすなと言ったはずだ。二度と私に逆らうんじゃないよ」と叱責した。江口はスポニチ本紙インタビューに「あれは芝居じゃないですね。本気で震えていますから。芝居しなくていいなと思いました」と語っている。11月からは一転、孫を愛する好々爺を体現する熟練の技が話題になりそうだ。
現在放送中の月9「SUITS/スーツ2」(月曜後9・00)は7日に第9話。仮に「監察医 朝顔」がスタートする11月2日の前週10月26日まで休みなく放送されると、第16話。今年1月のドラマ発表時は全14話予定で、2月の定例社長会見の際も「(通常の1クール最大13話より多い)月9史上最多の話数」と説明。特番などを挟むとしても、大幅な短縮はなさそうだ。