“西の王子”斎藤八段、“千駄ケ谷の受け師”木村九段に快勝 日本シリーズJT杯
2020年09月06日 18:07
芸能
斎藤にとっては1カ月ぶりの公式戦。今期は新型コロナウイルス感染拡大の影響により対局数が抑えられた時期もあったが、「1カ月空くのはあまりないこと」。実りの秋を見据えて、「今期の自身の対局を落ち着いて振り返ったり、負けた将棋の課題点を見つけていく作業を進めていた」と研さんを積んでいた。
10月4日に行われる準決勝では、永瀬拓矢2冠(28)と激突する。昨期の王座戦では、悔しいストレート奪取を許した相手だけに、絶対に負けられない一局となることは必至。「同年代の中でトップ棋士の1人として君臨されている。同年代で戦える喜びもありますが、ここで一局返したいという意気込みがいつもより更に強い。好勝負ができれば」と闘志をのぞかせた。
JT杯は例年、全国各地で公開対局として開催されるが、今期は新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、全局がスタジオでの無観客対局として行われることが決定した。また、同時開催が予定されていた「テーブルマークこども大会」も中止となった。2002年、小学3年生で出場したこども大会で優勝経験を持つ斎藤は、「普段の勉強や練習の成果を実戦の場で発揮したいという思いがあったと思うので、本当に残念な思いをされた方が多いと思います。ただ、じっと詰め将棋や棋譜並べとか、ライバルよりも勉強できる可能性もある。いつかは出来る日が来ると思ってやっていった方が楽しい人生になると思うので頑張ってほしい」と呼びかけた。