日本テレビ 10月改編も日テレファンの「新化」と「深化」で小幅改編
2020年09月10日 11:58
芸能
![日本テレビ 10月改編も日テレファンの「新化」と「深化」で小幅改編](/entertainment/news/2020/09/10/jpeg/20200910s00041000179000p_view.jpg)
4月改編に引き続き、日本テレビファンの「新化」と「深化」を改編のテーマに掲げつつ、コロナ禍の社会環境・生活動態の変化に対応。テレビを「オフからオン」にするだけでなく、オフにし続ける人にも日テレ系発コンテンツを届ける戦略を加速する。
田中編成部長は「未曾有のコロナ禍の中での改編作業という形で臨みました。コロナ禍の中で、生活者の皆様にとってテレビはどうあるべきか、どういうものを放送すべきかを考えた」と説明。編成戦略は大きくは変わらず、「With コロナ」「After コロナ」で再考。個人視聴率をベースにした「視聴率3冠」、13歳から49歳の男女というコアターゲットを中心にソフトを届ける「コアターゲット戦略」をさらに徹底する。テレビの未来、次世代を中心にした「次世代視聴者」の開拓していく戦略を取る。コロナ禍で在宅率が高まる中、「マルチプラットフォーム戦略」を最大限、加速していく。レギュラー番組も、改編とは違う形で強化とリブランディングをしていく。コロナ禍で激変した生活者動態を刺激する番組編成を行っていくという形。
4月の非常事態宣言の中で在宅率が上がる中、今年8月までの期間の視聴率は前年同期よりもアップ。全日4・8%、ゴールデン7・4%、プライム7・0%で個人視聴率3冠を獲得している。
田中編成部長は「2020年10月改編は、土曜日のゴールデン改革。家族での積極視聴を徹底的に強化していきます。新しい生活の中での家族視聴の在り方を考えている。土曜日のゴールデンタイムの3番組を改革していく」とし、「日本テレビのタイムテーブルの視聴習慣促進を、引き続き行っていきます」とした。
改編のポイントは3つ。1つは土曜ゴールデン帯の改革。土曜夜の同局で10年ぶりに誕生する新番組となる、「嵐」の相葉雅紀(37)MCの新番組「I LOVE みんなのどうぶつ園」(10月3日スタート、土曜後7・00)がスタートするほか、人気バラエティーの「世界一受けたい授業」は良質な教養バラエティはそのままに、令和流に抜本的に改革する。コア層が知りたい授業、情報量と映像にこだわる授業を提供する。また、年内で活動休止する「嵐」の冠番組「嵐にしやがれ」は年内で終了予定。「12月の最終回はスペシャルな内容にするべく準備中」という。
2つ目はドラマ3枠の盤石化。引き続き「企画強化」「話題性のあるキャスティング」「多面的コンテンツ展開」を主なテーマにしたラインナップ。宣伝施策もSNSを中心にアイディアを駆使し、話題を提供し、「右肩上がり」の視聴率を目指す。水曜ドラマ枠は女優の波瑠(29)が主演する「#リモラブ ~普通の恋は邪道~」(10月14日スタート、水曜後10・00)。「きょうは会社休みます。」「世界一難しい恋」を手掛けたチームが贈る“恋愛弱者”のラブコメ第3弾で、SNSで知り合った男性と恋をする女性の物語。土曜ドラマ枠は女優の柴咲コウ(39)が主演する「35歳の少女」(土曜後10・00)。同局「家政婦のミタ」「同期のサクラ」などで知られる遊川和彦氏(64)が脚本を手掛け、柴咲は不慮の事故で長い眠りにつき、2020年に目覚めた心は10歳、体は35歳の主人公を演じる。日曜ドラマ枠は、俳優の玉木宏(40)主演の「極主夫道」(日曜後10・30)。累計発行部数200万部を超えの大ヒット漫画を原作に、“元極道”の専業主夫を描くきヒューマン任侠コメディー。田中編成部長は「圧倒的に濃いコメディになれば」と期待した。
3つ目は「金曜ロードSHOW!」枠のさらなる強化。今年度に入り、リアルタイム視聴率は個人7・4%と絶好調で、番組のさらなる価値向上を目指す。改めて「コアターゲット・家族視聴」に特化、「AI」による視聴率予測システムも活用し、ラインアップ。10月以降も、大ヒット映画の地上波最速オンエア、大ヒットシリーズ最新作公開と連動、「視聴者リクエスト」の名作映画のシリーズで展開していく。