吉永小百合 伊勢谷容疑者と初共演「いいシーン撮れた」が…「とても残念」「また戻ってきて」
2020年09月12日 05:30
芸能
脊髄損傷で四肢がまひしたIT企業社長役の伊勢谷容疑者とのシーンは、6日に都内で撮影された。在宅医としてサポートする場面で、吉永は「伊勢谷さんとは初共演ですが、2人で対峙(たいじ)し、セリフの応酬がしっかりしたシーンになっていまして…」と切り出し「お互いに思いがぶつけられて、いいシーンが撮れた。たぶん、きちっと撮れているんじゃないかと思うんです」と続けた。
それだけに伊勢谷容疑者の逮捕はショックでならない。「とても残念な思いでいます。(事件については)事実がちょっと分からない部分もあるんですが」。伊勢谷容疑者には今後、薬物を断ち切ることが求められ、有罪となれば自らの罪と向き合う必要がある。吉永は「何とか乗り越えて、また撮影の現場に戻ってきてほしい」とつぶやいた。この言葉は伊勢谷容疑者の胸に届くだろうか。
会見には初共演となる松坂桃李(31)と広瀬すず(22)のフレッシュコンビに加え、西田敏行(72)、みなみらんぼう(75)のベテラン組も出席。吉永は「天国の大罪」以来、西田との28年ぶり共演を喜び「白石咲和子(さわこ)役なので、通称ドクターSです」とあいさつ。西田が出演していた米倉涼子(45)主演の人気ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」に引っかけて場を和ませた。
新型コロナウイルスの感染が拡大する前に立ち上がった企画。「命のしまい方を真正面から描く作品。初めてのドクター役ですし、実際の女医さんからもいろいろとお話をうかがいながら演じきりたい」と力強く語った。(佐藤 雅昭)
▽いのちの停車場 女医で作家の南杏子さんが今年5月に発表した同名小説を映画化。在宅医療を通じて患者たちと向き合う女医を主人公に、終末期医療の在り方を問うヒューマンドラマ。金沢市が舞台で、ロケも行う予定。10月いっぱい撮影が行われ、21年公開。