桂塩鯛「命をかけてやろうと思う」 10・11独演会で「1日6席」挑戦
2020年09月14日 14:14
芸能
ネタは1公演目が「つる」「質屋蔵」と創作落語「宿題」、2公演目が「みかんや」「寝床」と創作落語「ワニ」の6席。いずれも自信のネタを披露する。創作落語2題は桂文枝(77)の作。中でも「ワニ」を気に入っており「『ワニ』はいい噺。文枝師匠から録音と台本まで送って頂いてて、10数年放っておいた。この際、やってみようと決めました」。また、「つる」は立命館大の落語研究会で最初に課題として与えられたネタ。「つまらん噺やと思ってたけど、噺家になって、米朝師匠の『つる』を生で聞いてこんなに面白いんかと確認しました。それで自分のテリトリーの中に入れた」と思い入れのあるネタだ。
新型コロナ渦で外出自粛中は過去のネタを見直して、日課の30分ウォーキングの際も歩きながらネタをブツブツ繰って「復習した」。だが、「こんなに長引くとは思わなかった」と気が失せて、その後は自宅で好きな映画「男はつらいよ」のDVDを何本も観たそうだ。「渥美さんの間の取り方、雰囲気の出し方とか。落語には直結しないが」と勉強にはなったようだ。
8月末には「ウイルス性胃腸炎」にかかったそうで「独演会の前の日のホタテが当たって。熱が37・8度出た。コロナと間違うぐらいでした。点滴を打って独演会をやりました」。2年前の年末には肝硬変を患って体力も落ち、大好きな酒もそれ以来飲んでいない。食事制限や連日のストレッチなど「体調管理はしっかりやってます」。ウイルス対策で客席は通常の約半分の430席に。「マスクして思い切り笑っていただきたい。大笑いさせます」。4キロ減った体重も戻り、万全の体調でハードな1日6席に挑む。