「エール」19歳・森七菜“童顔の苦労”も 30歳の梅「実年齢より上のお芝居は本当に難しい」
2020年09月15日 08:15
芸能
森が演じるのは、音の妹・関内梅。小説家を夢見る文学少女だったが、文芸ノ友新人賞受賞を機に上京。古山家に住み込み、執筆活動を進めることに。裕一に弟子入りした青年・五郎(岡部大)とはウマが合わない。
森は2017年、Amazonプライム・ビデオ「東京ヴァンパイアホテル」の後半ヒロインで女優デビュー。その後、19年1月期の日本テレビ「3年A組―今から皆さんは、人質です―」、ヒロインを務めた19年7月公開のアニメ映画「天気の子」など話題作に次々に出演。10月スタートのTBS火曜ドラマ「この恋あたためますか」(火曜後10・00)で連続ドラマ初主演を飾る。
昨年10月の出演発表時には「夢だった」と明かした朝ドラ出演。放送が始まり「驚いたのは、他のお仕事の現場で初めてお会いする方からも『梅ちゃん』と役名で呼んでもらえることですね。『朝ドラ、見てるよ。頑張ってね』と励ましの言葉を頂くことも多くて。改めて朝ドラの影響力を実感しましたし、『とても愛されているドラマなんだなぁ』と日々感じています」
「最初は、とにかく撮影のスピードが早くてビックリしました。付いていくだけで精いっぱいで…。でも、梅はどっしりとしたキャラクターなので、焦っている素振りは見せたくなかったんです。そのうち徐々に慣れてきましたが、今度は他の現場に行くと『こんなにじっくりできるんだ』と逆に戸惑ってしまって」と振り返り「これまで以上に、現場ごとでしっかり切り替えていかないといけないなと感じましたね。ウカウカしていられません!」と気合を入れ直した。
朝ドラの長丁場については「お芝居する上で難しいことは、1人の人物のほとんどの人生を演じるということですね。しかも収録では、同じ日に女学生の梅と30歳の梅を行ったりきたりしながら演じることもあるんです。そもそも私は年齢相応に見られることが多くないので、実年齢より上のお芝居をするのが、本当に難しくて…。とにかく年上の方のしゃべり方をマネしたりしながら、どうにか『梅ちゃんも歳を取ったな』と思ってもらおうと意識しながら演じています」と試行錯誤している。
あこがれの1人だった二階堂と共演。「裕一役の窪田正孝さんと音役の二階堂ふみさんが『もうちょっと、こうした方が面白いんじゃないですか』と監督と相談されているのをよく見るんです。何を話しているのか横で聞いていると『私もいつかお芝居に生かせるかもしれない』と思えることばかりで、収録の合間も1秒たりとも気を抜いてはいけないと自分に言い聞かせながら、毎回収録に臨んでいます。自分がやってみたいことが出てきた時、『失敗したらどうしよう』とか『他の人に“そんなの面白くない”と言われるかもしれない』と不安になることって、ありますよね。でも、裕一さんと一緒のシーンで『失敗したらしたで、それでいい。今、自分ができる限りのことをやればいい』ということを教わったように思います。今の実力以上のものが必要かもしれないけれど、やってみたいと感じることは、とりあえずやってみる!それが大事なんだと『エール』を通じて改めて気づかされました」と刺激と収穫も大きい。
「梅は、関内家の3姉妹の中でも特に冷静で、肝が座っている女の子です。でも、12週でお父さん(光石研)があの世から戻ってきた時や、(今週)14週で小説家のライバルでもある幼なじみに再会する時、「梅って、意外と情に厚い子なんだ」と感じた部分があったんです。演じていると、人を思いやる温かい気持ちが湧いてきて、自然と涙があふれてきました。私自身も、梅のギャップに驚かされましたね」と新発見。「今週は、あの冷静沈着な梅が何とプリンス久志さん(山崎育三郎)と五郎さんと三角関係になってしまいます。果たして梅はどちらと結ばれるのか、是非ご覧いただきたいですね。それに梅や五郎さんが裕一さんたちと生活するようになるので、古山家の食卓がパッと賑やかになります。今までよりも、いっそう明るい朝が来るんじゃないかなと思っています」とアピールしている。