テレビ各局がアニメに注力する理由 広告収入など激減 原作の取り合いに拍車も
2020年09月19日 09:30
芸能
日本アニメの有力な販売先になっているのが北米市場。数年前までは中国市場への売り込みが熱を帯びていたが、現在は「以前ほどではない」(テレビ局関係者)。暴力表現や未成年の恋愛、反権力的なテーマなど、中国当局が日本作品を標的に次々に規制を増やしていった結果、北米市場へのシフトが進んだという。
近年はアニメ制作を手掛ける新興企業が相次ぎ、制作本数が増加。原作のアニメ化権をめぐる競争も激しくなっていた。アニメ制作会社の関係者は「日本同様、友情や努力などをテーマにした作品が北米市場でも好まれている。原作の取り合いは今後拍車がかかり、制作本数もますます増えていくのではないか」と分析。「アニメ業界が盛り上がるのはいいこと」としながらも「過剰生産がクオリティーの低下を招かなければいいのだが」と心配している。