佐藤二朗、仏役“セリフ忘れるシーン”の裏側「気が遠くなるほど練習。ガチで騙そうとしてます、客を」
2020年09月23日 16:45
芸能
「最初の長台詞があって、最後にト書きで“以上のセリフを適宜噛む”ってかいてあるんですよ。俺任せかよ!って。でも実は緻密な打ち合わせをしたりはするんですよ。『そこじゃなくて、ここ噛んだ方がいいんじゃない?』とか。大の大人がそんなこと話すわけですよ」と裏側を明かした。
演劇論についての話になると「これは松尾スズキさんの言葉なんですけど『彼岸にいたい』って。アマチュアの人がいくらやっても歯が立たない、届きようがない彼岸に我々はいたいと仰っていて。だから僕も到達できない彼岸にいたいなと。いられるかどうかわからないですけど、思いとしてはいたいですね」と本音で語っていた。
「最新シリーズでセリフを忘れるシーンがあって。これ初めて言いますけど、気が遠くなるほど練習してます。ガチで騙そうとしてます客を。普通のセリフの何倍も家で稽古してます。噛むとか忘れるとか、練習しないとできないから」と話すと、ホストの石橋貴明(58)は「僕はすっかり騙されてますよ。すべてアドリブでやってるんだろうなと思ってました」と舌を巻いていた。
佐藤が「僕はよく言うんですけど、アドリブってのはその場で出たことを定義するなら、僕にはアドリブはありませんって。最近言ってるんですけど」と話すと、石橋が「賀来(賢人)くんに『ちょっとかわしてみ?』って言ってバン!(とはたく)ってのも、きっちりとした流れの中で?」と質問。佐藤は考えながら「ごめんなさい、それはわりとその場の流れで…」とオチをつけて笑わせていた。