月9「監察医 朝顔」折坂悠太も主題歌続投「万木家の物語が、歌に込めた願いが新しい日々の始まりに灯を」
2020年10月04日 11:00
芸能
朝顔が阪神・淡路大震災で母を亡くしたという原作漫画から、ドラマは東日本大震災で母・里子(石田ひかり)が行方不明になっているという設定に変更。フジとして東日本大震災を真正面から扱う初の連続ドラマとなった。
黄金期の月9らしい派手さこそないものの、登場人物の日常を丹念に紡ぎ、心に染み入る静かな感動と涙を誘い、視聴者の支持を獲得。全11話の期間平均視聴率12・6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、世帯)は同クールの連ドラのうち、堂々トップ。月9の全話2桁は17年7月期「コード・ブルー―ドクターヘリ緊急救命―3rd season」以来2年ぶりの好視聴率となった。
シーズン2は33年の歴史を誇る月9ドラマのうち、史上初の2クール連続放送。時任三郎(62)風間俊介(37)山口智子(55)柄本明(71)ら主要キャストが続投した。シーズン1の最終回、母が被災した東北の海辺の街を再び訪れ、悲しみは完全に癒えずとも前へ一歩踏み出した朝顔。シーズン2は、その翌年の5月から物語が始まる。
鳥取県出身の折坂は、ロシアやイランに住んだこともある異色の経歴の持ち主。18年にリリースしたアルバム「平成」は平成元年生まれの折坂ならではの極私的な感性で時代を切り取り、宇多田ヒカル(37)や三浦大知(33)らクリエイターから絶賛をもって迎えられ、同年の代表的な作品としてCDショップ大賞に輝いた。
「監察医 朝顔」の主題歌として書き下ろした「朝顔」はピアノの伴奏から始まり、ポツリポツリと語り掛けるような歌い出しから、ストリングスの演奏が加わり、緩やかに感情の起伏を駆け上がっていくようなダイナミックなサビのメロディーが印象的。特に、何度も繰り返される「願う」のサビは、ドラマのエンディングに聴いて晴れやかな気持ちになってもらいたいという折坂の願いが込められ、見事に出演者の芝居と一体となって大いに物語を盛り上げた。
折坂は「またこのドラマに関わることができて、うれしいです。万木家の物語が、歌に込めた願いが、新しい日々の始まりに灯をともしますように」と主題歌続投を喜んでいる。