筒美さん悲報に芸能界から追悼と感謝の声…堺正章「筒美京平ワールドは永遠です」

　「また逢う日まで」「魅せられて」など数々のヒットを生んだ昭和を代表する作曲家の筒美京平（つつみ・きょうへい、本名渡辺栄吉＝わたなべ・えいきち）さんが7日午後3時、誤嚥（ごえん）性肺炎のため都内の自宅で死去した。80歳。東京都出身。突然の悲報に芸能界から追悼の声が相次いだ。 　▼堺正章（ザ・スパイダース解散後「さらば恋人」でソロデビュー）私のスパイダースからの解散独立に一番背中を押してくださったのが筒美さんでした。歌謡曲とポップスの中間的メロディーを私は楽しみながら歌うことができました。筒美京平ワールドは永遠です。
　▼麻丘めぐみ（73年「わたしの彼は左きき」など）京平先生が生み出した名曲は、私にとって宝物です。当時洋楽が好きだった私には、おしゃれで一歩先をいってる曲調が大好きでしたよ。
　▼岩崎宏美（75年「ロマンス」など）昨年、筒美先生のトリビュートアルバムを作り、先生に聴いていただけたこと、そしてとても喜んでいただけたことが、大切な思い出となりました。
　▼太田裕美（75年「木綿のハンカチーフ」など）筒美先生が亡くなられた…。哀（かな）しくて哀しくて…。涙が止まらない…。
　▼松本伊代（81年「センチメンタル・ジャーニー」など）悲しい気持ちでいっぱいです。デビュー前に京平先生のピアノで「センチメンタル・ジャーニー」を歌った日を忘れません。天国でも素敵なメロディーを作り続けてください。
　▼早見優（83年「夏色のナンシー」など）皆さんから愛されている「夏色のナンシー」はじめたくさんの歌を作ってくださった筒美京平先生。特に「夏色のナンシー」「渚のライオン」「ラッキィ・リップス」の3部作は本当に宝物の3曲です。
　▼斉藤由貴（85年「卒業」など）「卒業」という曲を、あの美しいメロディーをデビューにいただいたことは、私の歌い手としての人生、最高の宝物となりました。心より感謝申し上げます。
　▼荻野目洋子（87年「さよならの果実たち」など）大変悲しい思いです。「さよならの果実たち」やアルバム曲、時代を重ねてもずっと新鮮です。子供の頃から口ずさんできた名曲の数々も…素敵なメロディーを私たち世代に届けてくださりありがとうございました。
　▼田原俊彦（88年「抱きしめてTONIGHT」など）レコーディングに来ていただいた時の、品のあるたたずまい、ジャニーさんとの楽しそうなコミュニケーション、真っ黄色なポルシェに乗ってさっそうと帰っていく京平先生が今でも脳裏に焼き付いています。
　▼秋元康氏（85年の小泉今日子「なんてったってアイドル」などでタッグ）僕が22歳の頃、レコーディングスタジオでお会いしてから、幾度となく、食事に誘ってくださいました。とてもおしゃれな方で、料理やワインの選び方など、いろいろ教えていただきました。“ヒットとは何か”をいつも考えてお仕事をなさっていた気がします。
　▼野口五郎（74年「甘い生活」など）ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルスと海外レコーディングでは「あの時はとても楽しく勉強になった」と後によく話してくださいました。25歳になったらアメリカで勉強してきたら、と言われたこともありました。8年ほど前、先生のごきょうだいと僕と兄貴の4人で食事をし楽しい時間を過ごしました。その時、曲をお願いし、出来上がった曲とともに頂いた手紙に「音楽に対する情熱を絶やさぬように」との言葉があった。僕の宝物です。
　▼庄野真代（78年「飛んでイスタンブール」など）お亡くなりになられらたことを知り、一瞬、私の周りから音が消え、ただただかなしくなりました。時代を彩り、心を震わせる曲を作りつづけた京平先生が、どれだけたくさんの人に夢や希望や元気を与えてきたのか改めて考えると、その偉大さに圧倒されます。
　▼稲垣潤一（83年「エスケイプ」など）今はただご冥福をお祈りいたします。ありがとうございました。
　▼NOKKO（94年「人魚」など）今も大変多くの皆さんに、「人魚」が好き、と言っていただき、そのたびに、筒美さんの偉大さを思い出さずにはいられません。これからも筒美さんが残してくださったメロディーを大切に歌い継いでいきます。
　▼つんく♂　ええ…憧れに憧れた作曲家先生。ご冥福をお祈りいたします。お仕事させていただいた日が懐かしいです。先生の曲に歌詞をのせたかったです。
　▼中川翔子（08年「綺麗ア・ラ・モード」）ショックすぎて動けない。歌謡曲の宝石をたくさん生み出してくださった神様。「綺麗ア・ラ・モード」を作曲していただけたことは生涯の宝物です。信じたくないです。