「赤ひげ」船越英一郎、作品とコロナ禍の今を重ね「医療従事者の方へ感謝」
2020年10月19日 05:30
芸能
![「赤ひげ」船越英一郎、作品とコロナ禍の今を重ね「医療従事者の方へ感謝」](/entertainment/news/2020/10/19/jpeg/20201019s00041000076000p_view.jpg)
撮影もコロナの感染拡大の影響により遅れた。4月10日の開始予定が、緊急事態宣言の発令で延期。自宅待機となった船越は、感染者数の増減に一喜一憂しながらクランクインを待つ毎日。「こんなに不安と焦燥感にさいなまれたことはなかった」という。
だからこそ、6月に始まった撮影では、仕事ができる喜びを毎日実感した。感染防止策を取りながらの撮影は、時間も手間もかかる。だが船越は「逆にみんなが結束して、エネルギーが結集した熱い現場になった。それが必ず作品に反映されている」と熱弁した。
作品への思い入れもより強くなり、「一生続けたい」と言うほど。「医療従事者の方にも見ていただけたらうれしいですね。“現代の赤ひげ先生にささげる”というテロップをつけたいぐらい」
今作では原作にない、赤ひげのバックグラウンドも描かれる。「なぜ偏屈な親父になったのか、そういったものを少しずつ描くだけでも10年かかる」と笑いながら、「かなり涙腺を刺激する作品。確実に温かいものを心の中に植えることができると思う」と力を込めた。