近大・佐藤 大学No.1スラッガーの原点 父の“助言”が生んだ規格外の長打力
2020年10月24日 10:00
芸能
母校・仁川学院野球部の元監督・馬場氏は「アウトコースの高めを引っ張って、校舎の5階まで飛ばした。140メートルから150メートル飛んでいると思いますね」と、凄まじい本塁打を鮮明に覚えている。その驚異的な長打力が認められ、佐藤は大学野球の名門・近大野球部へ。入部当時から、その才能はずば抜けていた。田中監督は「持ってるポテンシャルが高い。遠くへ飛ばすっていうのは一番だと思いますね」と惚れ込み、1年生の春から5番バッターとして公式戦に出場。規格外の長打力を見せる佐藤にプロのスカウトもうなった。大学2年生の頃からドラフト1位候補と噂された。そんな噂を実現に導く偉業を達成した。
10月18日の関大戦。佐藤は6―6で迎えたタイブレークの延長11回無死一、二塁から右翼席に決勝3ランを放ち、リーグ通算14本塁打。これは母校の先輩・二岡智宏(現巨人3軍監督)が持つリーグ記録(82年の新リーグ創設以降)を更新する快挙となった。
50メートル6秒の俊足に外野、一塁、三塁も守れる「走攻守」3拍子そろった規格外の佐藤に12球団全てから調査書が届いた。すでにオリックスは1位指名を公言し、最大8球団からの1位指名が予想されている。野手で8球団から1位指名となれば、史上最多となる。いよいよ2日後に迫ったプロ野球ドラフト会議。果たして、何球団から指名されるのか注目が集まる。