伊藤健太郎容疑者 ひき逃げで逮捕「気が動転していた」も目撃者は「ちゅうちょなく走り去った」
2020年10月30日 05:30
芸能
原宿署によると「バイクとぶつかった後に現場から離れてしまったことについては間違いありません」と容疑を認めている。29日午後、原宿署から東京湾岸署に移送された伊藤容疑者は警察車両の中で白いマスクを着け天を仰いだままだった。
伊藤容疑者の車は衝突後も「ちゅうちょなく走り去った」(事故の目撃者)。背後を走っていた白い乗用車など2台の車がクラクションを鳴らして追跡しても伊藤容疑者は逃走を続け、追いかけた車の70代男性から百数十メートル先で現場に戻るよう促されて、ようやく応じた。事故現場の反対車線側に戻って降車した伊藤容疑者について目撃者は「戻って来たのは3分後。反省した様子もなく、スマートフォンを操作していた」と話した。バイクに乗っていた女性は左足の骨を折る重傷、男性は左腕を打撲した。伊藤容疑者にケガはなく、事故後にはアルコールも検出されなかった。
人気俳優が1人で運転していたのは運転が好きで、仕事の行き帰りはいつもハンドルを握っていたため。主演舞台「両国花錦闘士(りょうごくおしゃれりきし)」の東京、大阪、福岡公演を12月から控え、事故当日もその稽古の帰りだった。
目撃者が一様に驚いた立ち去り劇で自ら事故を事件にしてしまったことに「何をやっているんだ」との憤りの声が多数の芸能関係者から上がる。伊藤容疑者は逃げた理由を「気が動転していた」「パニックになってしまった」「買い物中に道に迷ってUターンした」と供述。スポニチ本紙の取材では、事故当日に所属事務所社長に「新車で、運転歴がさほど長くないため、気が動転してしまった」と説明している。今年4月にも東京都文京区で乗用車同士の接触事故を起こしていた。
今年上半期の「2020テレビCMブレークランキング」で1位になるなど人気急上昇中で、売れっ子の証明でもあるTBS系の人気ドキュメンタリー番組「情熱大陸」の密着期間中でもあった。仕事への影響は計り知れず、激震はしばらく収まりそうにない。
◆伊藤 健太郎(いとう・けんたろう)1997年(平9)6月30日生まれ、東京都出身の23歳。14歳からモデルを始め、2014年ドラマ「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」(フジ)で役者デビュー。17年映画「デメキン」で初主演。18年ドラマ「今日から俺は!!」(日テレ)で不良を演じヒット。19年後期のNHK連続テレビ小説「スカーレット」で主人公の息子を演じ、お茶の間の知名度も高まった。1メートル79。