坂東玉三郎 坂田藤十郎さんを偲ぶ「十分にご活躍なさった」

2020年11月20日 14:58

芸能

坂東玉三郎 坂田藤十郎さんを偲ぶ「十分にご活躍なさった」
来年1月に大阪松竹座で開催される「初春特別舞踊公演」の会見に臨んだ坂東玉三郎 Photo By スポニチ
 歌舞伎俳優・坂東玉三郎(70)は20日、京都市内で、12日に老衰のため88歳で亡くなった人間国宝の歌舞伎俳優・坂田藤十郎さん(本名=林宏太郎)について語った。
 「子どもの頃からご一緒させて頂きました」と藤十郎さんとは長年の付き合いで「20年ほど前に近松のものをさせて頂いた」という。さらに「一番身近に教えても頂いたのが“つづら折り”。関西の歌舞伎は個人個人の形を大事にされる。こうしなさいとは言わず、私はこうしていたけど、あなたなりのものを作りなさい」とアドバイスされたそうだ。最後に会ったのは昨年10月の「高松宮殿下記念世界文化賞」の授賞式で。「たいへん残念ではありますけど、90近くまで現実でおられたこと、昨年、顔見せに出られたことは俳優としてお幸せだったと思う。もっと長くいうのもございますが、十分にご活躍なさったという想いがあります」と故人を偲んだ。

 来年1月2日から3年ぶりに大阪松竹座で開催する「坂東玉三郎 初春特別舞踊公演」(1月19日千秋楽)の会見では、コロナ禍で第3波が押し寄せる中「お客様に対する最大限の安全を尽くし、万全の態勢で正月、無事にお客様をお迎えします。楽しく現実を忘れられるような時間を持てれば」と抱負を語った。

 演目は「お年賀 口上」で幕開け。94年以来27年ぶりの「賊の小田巻」、2018年以来3度目となる「傾城雪吉原」。ソーシャルディスタンスを考慮して正月のお出迎えも華やかにできないが、その分「舞台は華やかにする」と口上で艶やかな打ち掛け4着を披露する。客席との距離も「花道は使わない。舞台の奥行きを使う」とプランを明かした。
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