「エール」今野浩喜 2年ぶり朝ドラ!裕一を東京五輪入場行進曲に推すキーマン熱演
2020年11月24日 08:15
芸能
第117話は、アキラ(宮沢氷魚)に華(古川琴音)が好きだという理由を再度、問いただした裕一(窪田)だったが、2人の本気を感じ、ついに2人の結婚を認める。挙式には仲間たちが勢揃いし、賑やかに行われる。音(二階堂)が見守る中、新婦の父としてあいさつに立った裕一は…。それから5年後、1964年に東京オリンピックが開催されることが決定し、準備が着々と進められる。その中、開会式の入場行進曲の作曲を誰に依頼するかが検討され、裕一の名前も候補に挙がるが…という展開。
今野の朝ドラ出演は18年後期「まんぷく」以来、約2年ぶり。式典運営協議会の酒井を演じた。
<※以下、ネタバレ有>
軍事歌謡のイメージから裕一の起用に消極的な上司・鈴木(菅原永二)に対し、酒井は熱く訴える。
酒井「私は関西出身ですが、『六甲おろし』は阪神ファンには欠かせません。巨人軍も新たな応援歌を依頼したようです」
鈴木「ライバルと同じ作曲家にか?」
酒井「本当にアイツら節操がない!と言いたいところですが、我が慶應も早稲田の『紺碧の空』が素晴らしすぎて、同様の行動をしています。古山さんの曲は、人の心を1つにする唯一無二の力があります。私は彼を推します」
鈴木「君の熱い気持ちは理解するが、国民の感情がな。彼の曲は不幸な時代の象徴でもある」
酒井「だからこそです」
鈴木「わざわざ思い出さずとも、我々の心に刻まれている。血のにじむ努力で、日本はここまで来たんだ。スポーツの曲が得意ってだけじゃ、説得力がない」
酒井「『長崎の鐘』、部長もご存知でしょう?」
鈴木「知っているよ。名曲だ」
酒井「ならば、もう一度、1人で目を閉じて聴いてみてください。『長崎の鐘』には平和への祈りが込められています。その上で、ご決断ください!」
裕一の起用が決まると、酒井は朝から古山家を訪問。「日本政府を代表して参りました。先生に東京オリンピックのオープニング曲を書いていただきたい」。驚いた裕一は思わず座り込み「やります。やらせていただきます」――。
しかし、裕一は一向にオリンピックの曲に着手しない。最終回(第120話)は異例の全編コンサートのため、残りは2話。「オリンピック・マーチ」誕生に間に合うか?