小金沢昇司容疑者、酒気帯び運転で逮捕…ラジオ番組放送中止、演歌番組出演取りやめ

　演歌歌手の小金沢昇司容疑者（62）が酒を飲んで車を運転したとして、警視庁高井戸署に道交法違反（酒気帯び運転）容疑で逮捕されていたことが29日、同署への取材で分かった。「間違いありません」と容疑を認めているという。 　小金沢容疑者は北島三郎（84）の元付き人で1988年にデビュー。92年に口腔（こうくう）用ヨード剤「フィニッシュコーワ」のCMで「歌手の小金沢君」のフレーズが話題となった。

　署によると、小金沢容疑者は28日正午すぎ、東京都杉並区方南の環状7号線を走行中にトラックに追突。駆けつけた警察官が呼気を検査し、基準値を超えるアルコールが検出された。小金沢容疑者の車に同乗者はおらず、トラックの運転手にケガはなかった。署が飲酒の経緯や、通行の目的を調べている。

　逮捕を受け、レギュラーのラジオ番組「小金沢くんの波乗り歌謡曲」を放送する地方5局は放送中止を決定。長崎放送は差し替えが間に合わず、この日午後に放送した。関係者によると、収録済みの回が複数あるが、対応を検討中という。

　ほか、来月22日に収録予定だったBSテレ東「演歌の花道」は出演キャンセルに。BS朝日の「人生、歌がある」は、来月12日放送分の収録に参加しており対応を検討中。同19日の生出演は見送る。
　所属事務所は「関係者の皆さまに多大なご迷惑をおかけしましたこと、また世間をお騒がせしましたことにつきまして深くおわび申し上げます」と謝罪した。

　音楽関係者は「新型コロナウイルスの影響で、今月8～17日に行った三重県での営業以外、軒並み白紙になり大変だったと聞く」と話した。飲酒については「元々強い人で、醜態をさらすこともなく、自分からガンガン飲むという感じでもない」と話し「飲むときは付き添いの人が運転するか、タクシーに乗るのがパターンだった。驚いている」と語った。

　◆小金沢　昇司（こがねざわ・しょうじ）1958年（昭33）8月31日生まれ、神奈川県出身の62歳。84年に北島三郎の付き人となり、88年に「おまえさがして」でデビュー。92年にCMでの「歌手の小金沢君」のフレーズが人気となり、同年の新語・流行語大賞で大衆部門の銀賞を受賞。01年に「ありがとう…感謝」がヒット。14年に北島音楽事務所からのれん分けの形で「ジャパンドリームエンターテイメント」を設立。