桂南光70歳記念公演は来年1月17日から 69歳の誕生日での会見に「なんの謝罪会見でも…」と笑い誘う
2020年12月08日 15:24
芸能
独演会のお題は「火えん太鼓」「上州土産百両首」の2題が中心となる。師匠の桂枝雀さんが亡くなって21年半。「還暦を過ぎたら、ネタを増やす人はいない。自分のネタを固める人が多い」のだそうだが「米朝師匠もうちの師匠(枝雀)もやっておられないネタをやろう」と、向上心、探究心に火が付いた。夫人から「火えん太鼓をやって」とアドバイスされ、5代目古今亭志ん生さんの得意ネタ「火えん太鼓」を上方落語風にアレンジ。30回ほど演じて、手の内に入れた。もうひとネタ「上州土産百両首」は歌舞伎、舞台劇で演目となっている人情話を落語に。「お芝居だから難しかったが、何度もやり方を変えてようやく落語らしくなった」。2題とも誰もやらない“南光流”の噺だ。現在は、独演会のことだけでなく、新ネタも考案中。「半沢直樹風の落語を考えてます。船場の商家で、悪い番頭を半沢のような手代がこらしめて…」。落語への意欲は少しも落ちてこないようだ。
3代目桂南光を継いだのが1993年。師匠の「枝雀」の名跡については「ウチの一門からは誰も継がない。いずれ息子の(桂)りょうば君が継ぐでしょう」と言う。「私が継ぐなら“米朝”でしょうか?いえいえ、うかつに言ったら、(桂)ざこばさんが激怒します」。会見の最後も爆笑で締めくくった。