永瀬拓矢王座、就位式で喜び「対局できることの幸せを痛感したシリーズ」

2020年12月16日 15:42

芸能

永瀬拓矢王座、就位式で喜び「対局できることの幸せを痛感したシリーズ」
王座賞の盾を手にスマイルの永瀬拓矢王座(撮影・我満 晴朗) Photo By スポニチ
 将棋の第68期王座戦就位式が16日、東京都内で行われ、タイトルを防衛した永瀬拓矢王座(28)に允許(いんきょ)状と王座賞の盾が贈呈された。
 9、10月に行われた5番勝負で久保利明九段(45)と対戦した永瀬は、2勝1敗と防衛に王手をかけていた第4局で逆転負けを喫したものの、最終第5局を制して連覇を達成した。

 来月10日に静岡県掛川市で開幕する第70期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負では、初の挑戦者として渡辺明王将(36)と対戦することが決まっている。

 ▼永瀬王座の謝辞 振り返りますと、今期の王座戦は本当にいろいろなことがありました。過密スケジュールの中での番勝負。そして第4局では信じられないような逆転負けをし、全身の力が抜けてしまうこともありました。2つあったタイトルも1つになり、最終局に敗れればもうタイトルホルダーではなくなる、そういう状況になっていました。

 そんな時、ふとスケジュール帳を振り返りますと、コロナ禍の影響で全く対局の出来なかった時のことを思い出しました。対局出来ることを棋士としてどれだけ幸せかをあらためて痛感したシリーズでした。

 もう1年、王座を預からせていただき、その名にふさわしいよう精進いたします。本当にありがとうございました。
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