加藤シゲアキ 直木賞候補に「何かのドッキリかなと」 6作目突入で「読者を信用できるようにも」
2020年12月18日 11:54
芸能
2012年に「ピンクとグレー」で作家デビュー。当時を「暇だったんです。その時、本当に暇だったんですよ。自分が何者でもないっていう不安があったので『今、何かに夢中になれるものってなんだろう。燃え尽きるように向き合えるものってなんだろう』って考えた時に小説を書こうって思ったんですよね」と振り返った。
今回の「オルタネート」は高校生の青春がテーマだが、これまでは「恋愛を書くっていうことに抵抗があったんです」という。理由を「僕がテレビに出る側の人間ということもあって自分が意図していないところを感じ取られるのは当時はすごく嫌だったんです」と打ち明けた。
それでも6作目に突入し「読者を信用できるようにもなりましたし、作家としていくらか余裕も出てきたところがあって、青春群像劇、恋愛、高校生っていう、ちょっと照れくさいようなテーマを今こそ向き合うべきかなと思いました」と告白。
来年1月20日に選考会を控えるが「ノミネートされただけで十分だと思っています」と充実の表情で「謙虚な気持ちで当日まで過ごしたいなと思ってます」と前向きに語った。