東映の2021年ラインアップ発表が22日、都内で行われた。同社は岡田裕介会長が11月18日に急逝したが、創立70周年イヤーを彩る18本がそろった。
岡田さんが陣頭指揮をとっていた吉永小百合(75)主演の「いのちの停車場」(監督成島出)は5月21日公開。成島監督は、11月24日のオールラッシュ(編集した映像をつないだ試写)で岡田さんの死去後初めて吉永と会い「悲しみは感じたし、かける言葉もなかった」という。だが「映画に対しては気丈にアイデアをくださった。会長から○をもらえるように仕上げたい」と語った。終末医療をテーマにした物語で、医師役に初挑戦した吉永は「医療現場で大変な思いをしていらっしゃる皆さまを思いながら演じました。命のこと、生きるということを語り合っていただけたら」とコメントを寄せた。