中村泰士さん 肝臓がんで死去 81歳 最後まで精力的に活動 12月5日が最後のライブに
2020年12月24日 14:07
芸能
所属事務所の神田幸マネージャーによると、中村さんは9月末頃に体調不良を訴え、10月初旬に大阪市大医学部附属病院で検査を受け、肝臓がんと判明。11月には自身のフェイスブックでがん治療中であることを公表。10月、11月に2度抗がん剤治療を受け、転移はなく、経過は良好だった。
11月14日には大阪・梅田の「ビルボードライブ大阪「でワンマンライブ。12月5日には大阪発のクルーズ船上でライブ。これが最後のステージとなり、最後に歌ったのは「喝采」だった。静岡で途中下船し、船上ライブの翌6日に再入院。18日までは普通に音楽の話をしていたが、19日に容態が急変した。「一度も弱音を吐かなかった。病室では音楽の話ばかり。メールで自分が亡くなった際の新聞の見出しを作ってました」と神田マネージャー。中村さんは覚悟を決めていたようだ。
自身は「生涯現役シンガーソングライター」と自負。「81歳で新曲を作ってるのはオレぐらい」と言い、コロナ禍での外出自粛中もギターを猛練習。亡くなった後のお別れライブで流す曲も11月2、3日に収録していた。「マイクにもこだわっていました。ライバルはあいみょんって。ハッピーニューイヤーライブをやる話もしていました」と神田マネージャーは明かした。
クリスチャンである中村さんの遺志で告別式は24日に執り行われた。また、「私の曲を知らない世代に聞いてもらいたい」と来年4月にも「ビルボードライブ大阪」で「中村泰士メモリアルG―POPライブ」を開催し、30~50代の一般音楽ファンを招待する予定。バンドの演奏に合わせて中村さんの歌声、映像を乗せるライブ。さらに後日、知人を集めてのお別れライブも開催する。