宮崎吾朗監督 「アーヤと魔女」に込めた願い「子どもたちを勇気づけ、大人たちを元気づけて」
2020年12月30日 09:00
芸能
![宮崎吾朗監督 「アーヤと魔女」に込めた願い「子どもたちを勇気づけ、大人たちを元気づけて」](/entertainment/news/2020/12/29/jpeg/20201228s00041000352000p_view.jpg)
舞台は1990年代のイギリス。物語は、自分が魔女の娘とは知らずに育った少女アーヤがある日、奇妙な家に引き取られ、そこで意地悪な魔女と暮らすことになったことから始まる。今年6月にはにカンヌ国際映画祭が発表した「オフィシャルセレクション2020」の56作品の1作として選ばれたことでも注目を集めた。
主人公・アーヤの声は女優の平澤宏々路(13)が担当。そのほかキャストには、寺島しのぶ(48)、豊川悦司(58)、濱田岳(32)らが名を連ねる。
今回の放送に向けて制作スタッフ陣がコメントを発表。吾朗監督は「今、僕たちの国では、大人ばかりが多くて、子どもの数が少ないです。その少ない数でたくさんの大人を相手にしなければいけないから、今の子どもたちは大変だろうな。そんなことを考えているときに僕はアーヤに出会いました。そして、『そうか、そうすりゃ良いのか!』と思ったのでした」と打ち明け、「アーヤが面倒くさい大人たちを相手にどうするか?それはどうか『アーヤと魔女』をご覧になってください。憎たらしいけど、可愛い僕らのアーヤが、子どもたちを勇気づけ、大人たちを元気づけてくれることを、心から願っています」と思いを込めた。
プロデューサーの鈴木敏夫氏は「コロナの後、世界はどうなるのか?それが現在、いろんな人の大きな関心事です。映画やテレビだって、それを避けて通ることは出来ません。『アーヤ』は、コロナ後に堪えられる作品なのか?ラッシュを見ながら、ぼくは何度も考えました。そして、この作品の大きな特徴は、アーヤの賢さだと気づきました。賢ささえあれば、どんな時代も乗り越えられる。そう思ったとき、安どを覚えました」と告白。「ちなみに、アーヤは誰かに似ていると思ったら、この作品の監督である吾朗君そのものでした。それを指摘すると、吾朗君は照れくさそうに、はにかんでいました」と明かした。