「教場2」衝撃ラスト 風間教官まさかの“因縁”義眼の真相も判明!新たな伏線「教場3」の可能性は?
2021年01月05日 11:30
芸能
昨年1月4、5日にフジテレビ開局60周年特別企画としてファン待望の映像化が実現。役者人生初となる木村の白髪姿や冷酷無比なキャラクターが新境地と話題を呼び、今年も1月3、4日と2夜連続放送された。木村の連続ドラマのシリーズ化はあるが、単発ドラマのシリーズ化は1988年のドラマデビューから33年を誇るキャリアを通じて今回が初となった。
木村が引き続き演じたのは、神奈川県警警察学校が誇る“最恐”の教官・風間公親(かざま・きみちか)。異様に鋭い観察眼を持つ風間は問題のある生徒たちの微細な変化を察知し、徹底的に追い詰め「君にはここを辞めてもらう」と次々に退校届を突き付ける。今回は前作から2年後。200期の生徒が入学してきた。
<※以下、ネタバレ有>
200期の卒業式が終わり、エンドロール。水曜劇場「若者のすべて」(1994年)「ギフト」(97年)、木曜劇場「眠れる森」(98年)、月9ドラマ「空から降る一億の星」(02年)「プライド」(04年)などの作品を手掛け、木村と共にテレビドラマ界の伝説を築き、「教場」「教場2」も演出したフジテレビの名匠・中江功監督(57)が「視聴者の皆さんには、エンドロールになっても気を抜かれることなく、最後までご覧いただけると幸いです」と“サプライズ編集”を予告した通り、エンドロールの後に約5分もの映像が待っていた。
風間は以前、四方田(よもだ)学校長(小日向文世)が送り出した生徒と組み、捜査をしていたが、その生徒も若くして亡くした過去もあったが、まさにその現場が描かれた。風間の刑事時代の後輩・遠野章宏を俳優の北村匠海(23)が演じた。
雨中のビル。遠野は犯人を見失ったと思った一瞬の隙きを突かれ、背後からメッタ刺しに。風間も犯人と格闘したが、アイスピックのようなもので右目を刺された。
犯人は逃走。ビル内のスナックに花束を届けに来たバイク便の男とぶつかった。この男こそ、白バイ隊員になった200期の生徒で、警察学校に入る前にバイク便のアルバイトをしていた鳥羽(濱田岳)だった――。鳥羽は犯人の顔を見たのか?
200期の卒業式。鳥羽と握手した風間は「小さい頃の夢(白バイ隊員)を思い出せ」と声を掛けた後、鳥羽をグイと引っ張り「私の右目のことで覚えがあるな」――。2人には教官と生徒以前に“接点”があったのだった。
第3弾の可能性について、中江監督が「次回への伏線は張ってみました」と語ったのは、この一連の流れだった。
「教場3」について、中江監督は「コンテンツとしては、学園ものと犯罪ミステリーの要素がミックスされていて、面白いですよね。ただ、原作のエピソードはだいぶ使いましたし、警察学校の中で常軌を逸した事件もそうそう描けない。もし第3弾を作るとなると、警察学校の外の話とか、新しい展開と考えないといけないと思います。(脚本の)君塚(良一)さんは『ネタは、もう何となくありますよ』とおっしゃっていました。さすがは『踊る大捜査線』シリーズで、あれだけのエピソードをお書きになった方ですよね。次回への伏線は張ってみましたが、どうなるでしょうね。木村くんとは『次やるとしたら、何する?』みたいな話は雑談程度にしました」
前作のインタビュー時、木村との次回作として「実は随分前に一度、企画を練ったこともあったんですが、田村正和さんみたいな大人のラブストーリーに挑戦してほしいと思っています。切なく、枯れた男の感じでやりたいんです」と構想を明かしたが「彼と大人のラブストーリーを作るとしたら、50(歳)超えした時がいいタイミングかもしれません。言葉で『好き』だと言ったり、言われたりしないような話がいいですね。ただ、今は『教場2』を終えて、抜け殻(笑)。そのぐらい、気合が入っていたんですね。もちろん『教場3』も機会があればやりたいですが、とにかく大変な作品なので、もう一度、一から向き合うには心と身体の準備が必要になると思います。簡単に『やります!』とは言えないぐらい、心も身体も燃焼しました」と語った。
風間が義眼になった経緯は明らかになったが、「教場2」後編には「私も警察には恨みだらけだ。命を捨ててでも、この組織に報復したいほどな」という風間の台詞も。風間の右目を刺した犯人、風間と鳥羽の“因縁”など、さらに謎は深まった。第3弾への期待はいやが上にも高まる。