注目新番組「美女と焼肉」 BS朝日「テレビ的にこれ以上強い絵はない」
2021年01月05日 11:40
芸能
特番に出演したのは、フリーアナウンサーの新井恵理那ら。新井は都内の店で、「肉マイスター」の異名を持つ音楽プロデューサー・田辺晋太郎氏が焼いたハラミやシャトーブリアンなどを堪能した。
おいしそうな肉を目にして感嘆する表情、実際に肉をほおばって悦に入る面持ち、充足感いっぱいにそしゃくする口元が良い。見ていると、こちらまで幸せな気分になる。ただ、空腹時に見てしまうと、つらい思いをするだろう。
コメントも面白い。希少部位に「初めてだから緊張する」、大きめの肉に「ひと思いにいただいちゃっていいですかね?」、高級肉に「う~ん、凄い。溺れますね」などなど。美女と焼き肉店に行った経験がある人は過去の栄光を思い出し、経験がない人は永遠の憧憬(しょうけい)を抱くに違いない。
なぜこんな番組が出来たのか?BS朝日の担当プロデューサー・和田健作氏は「地上波やBS、CS、それ以外にもNETFLIXやYouTubeなどさまざまなものがある中で、わざわざBSの番組を見てもらうためには、地上波ではできないもの、趣味嗜好(しこう)性のあるものが必要だと考えた」と説明する。
タイトルの「美女と焼肉」は、誰もが知る「美女と野獣」をほうふつさせる。しゃれっ気たっぷりで単純明快。YouTube的な発想の自由さや足腰の軽さも感じさせる。
和田氏は「確かに、足腰は軽かった。この企画に編成も『やってみろ』となって、すぐにレギュラー化が決まった。美女が嫌いな人はいないと思うし、焼き肉が嫌いな人もそうはいないだろう。その2つが番組の中心。テレビ的にこれ以上強い絵はないと思う」と強調する。
レギュラー初回の出演は、女優の片瀬那奈ら。肉に強いこだわりを持つ東京・広尾の高級店を訪れた。
和田氏は「片瀬さんはバラエティーでも活躍されているだけあってコメントが抜群。聞いているだけで食欲がわいてくる。初回は高級店だが、今後は大衆的な店も紹介していく」と話す。
好みの美女は人それぞれ。これからどんな女性たちが焼き肉をほおばっていくのか…。夕食で満腹にした後に見ていこう。
◆牧 元一(まき・もとかず) 編集局デジタル編集部専門委員。芸能取材歴30年以上。現在は主にテレビやラジオを担当。