【日本映画大賞】「MOTHER マザー」大森立嗣監督 役者を信じ引き出した“自然体”演技
2021年01月22日 05:30
芸能
シングルマザーを演じた長澤まさみ(33)には「覚悟が凄かった」と、その女優魂を称え、息子役の新人・奥平大兼(17)についても「過剰に見せようとか、余計なことは一切やらなかった。センスがいい。そのうちまた一緒にできたら」と期待を寄せる。
段取りを済ませば、本番は役者を信じて細かい指示は出さない。「こう見てほしい」という観客への押しつけがましさもない。「セリフとセリフの間の行間が好きなんです」の言葉に大森イズムがのぞく。「焦ったり、気持ちが昂(たか)ぶり過ぎずに作品に向き合えている」と充実の毎日だ。「自分の企画をそろそろやりたいな」のつぶやきが耳に残った。