シャンプーハット・てつじ 王将戦大展望 「完全に渡辺さん」 2年連続王将推しを表明
2021年01月23日 14:40
芸能
千日手に持将棋。長手数を避けない勝負への執着心から「軍曹」の愛称を持つ。それを支えるのが圧倒的な努力。「年間1万局」とは修業時代、将棋会館や道場で1日30局をノルマに指しまくった。
「ムチャクチャ指していると聞いてました。畳がすり切れた王貞治さんの素振りみたいに、将棋の駒がすり切れて歩の文字が消えたとか」
努力型はお笑い界にも存在するという。「ひたすらネタ合わせをしたり、“てにをは”を何度も変えたり」。経験的に、数をこなせば腕前は上達する。ただ、自らは「言葉の一文字一文字より空気感を大切にする。いわば大局観、世間でいう天才肌」と分析した上で、「1万局指した境地は僕には分からない。王将戦が7番じゃなく1万番勝負なら永瀬さんが勝つでしょう」。渡辺とは趣味の競馬を通じて知り合い、吉本興業将棋クラブの顧問職を半ば強引に押しつけた間柄。勝敗予想は渡辺推しだったが永瀬への関心も尽きなかった。
てつじは昨年、京都府綾部市の空き家を活用する事業を企業と一緒に始めた。「公民館みたいに地域の人に使ってほしい。例えば将棋大会。僕主催でやろうかと思う」。そこで密かに温めるのが渡辺を招くプラン。「将棋部の部長なので。今まで1回もわがまま言ってませんからね」。2月から棋王戦とのダブル防衛戦、4月からは名人戦の初防衛戦が控える渡辺にも、容赦はなかった。
<渡辺王将にラブコール!>
広瀬章人八段(33)を挑戦者に迎えた昨年の第69期、てつじは渡辺が防衛すれば京都・よしもと祇園花月での就位式を計画した。渡辺は通算4期目の獲得に成功したがコロナ禍のため協議の上、祇園花月での就位式は中止に。今年こそは、との思いは当然ながら強く「このままずっと防衛してほしい。永世王将、見届けたいです」。条件である通算10期へ、まずはそれへの折り返しを期待した。