市原隼人 三谷幸喜作品に初参加「率直にうれしかった」3・6フジ「死との約束」クリスティー脚色第3弾
2021年01月28日 06:00
芸能
「死との約束」は三谷氏が「ポワロもので、僕が一番好きな作品」と語る隠れた名作。「死海殺人事件」のタイトルで1988年にアメリカで映画化(監督マイケル・ウィナー)もされているが、日本における映像化は初。旅行中にエルサレムを訪れたポアロが殺人事件の謎に迫る原作の舞台を“巡礼の道”として世界遺産にも登録されている熊野古道に、時代設定を昭和30年代に置き換え、三谷氏が脚本を執筆した。演出は「世にも奇妙な物語」シリーズや「リーガルハイ」シリーズ、「マルモのおきて」などの城宝秀則氏が務める。
市原が演じるのは、事件の被害者と事件の根幹に関わる「本堂家」の次男・本堂主水。今は未亡人として一家を束ねる本堂夫人(松坂慶子)に幼少時から支配され、外の世界を全く知らずに育ってきた。そんな自分の葛藤を、旅先で声を掛けられた医師・沙羅絹子(比嘉愛未)に見透かされ、心を開き始める…。
本堂家の長男・本堂礼一郎を山本耕史(44)、礼一郎の妻・本堂凪子をシルビア・グラブ(46)、本堂家の長女・本堂鏡子を堀田真由(22)、次女・本堂絢奈をオーディションを勝ち抜いた原菜乃華(17)が演じる。松坂、堀田、原も三谷作品初参加となった。
▼市原隼人 三谷さんの作品に出演させていただくのは初めてだったので、率直にうれしかったです。三谷さんの脚本は普段、人に見せたくないような感情や繊細な部分がセリフとして書かれているのですが、とても自然で読んでいくうちに、すぐにその世界観に入り込むことができました。主水という人は、殻を破って新たな自分の人生を切り開きたいけれども、その勇気が持てない。なかなか自分を出し切れない現代の人とも似ている気がしましたし、自分の心も投影しながら演じました。