ザブングル 3月いっぱいで解散、松尾引退 加藤はピン芸人の道へ

2021年02月02日 05:30

芸能

ザブングル 3月いっぱいで解散、松尾引退 加藤はピン芸人の道へ
3月いっぱいで解散するザブングルの松尾陽介(左)と加藤歩 Photo By 提供写真
 お笑いコンビ「ザブングル」が3月いっぱいで解散することになった。所属事務所ワタナベエンターテインメントが1日、発表した。ツッコミ担当の松尾陽介(44)は芸能活動を引退。「カッチカチやぞ!」のギャグで知られるボケ担当の加藤歩(46)は、ピン芸人として活動を続けていく。
 事務所は「芸能活動に区切りをつけ、新しいことにチャレンジしてみたいという松尾の思いを尊重し話し合った結果、このような結論に至りました」と説明。松尾は放送作家など、裏方の仕事に興味を持っているという。

 関係者によると、松尾は40代に入って芸人を続けていくことに迷いが生じ、19年には吉本興業の芸人らとともに特殊詐欺グループの闇営業に参加したことが発覚して一時活動を自粛。「もう人を笑わすことはできない」と引退を考えるようになったという。マネジャーら周囲には引き留められたが、昨年コロナ禍で仕事が激減したことで引退の決意を固めた。

 松尾はテレビ朝日のバラエティー番組「アメトーーク!」の「運動神経悪い芸人」で、最も運動神経が悪い「ガチ王」の異名を取り、たびたび出演。人気だっただけに、ネット上では引退を惜しむ声が相次いだ。

 コンビは99年、加藤が松尾を誘って結成した。加藤は周囲に「自分が引き込んで松尾を長年付き合わせてしまった」と話し、引退には反対しなかったという。コンビでの仕事は今月中旬にラジオ番組へのゲスト出演が決まっているだけ。お笑いライブでラストを締めくくるプランも浮上しているが、松尾は「去る自分のことより、加藤のピンの仕事を優先してあげてほしい」と、相方を気遣っているという。

 ▽ザブングル 吉本のお笑い養成所NSCに所属していた1999年に結成。翌00年に現事務所に移籍した。同年、フジテレビのバラエティー番組「新しい波8」に出演も、後続番組「はねるのトびら」のレギュラーは勝ち取れず。M―1グランプリでは04~06年が準決勝敗退、07年に初めて決勝に進出し6位だった。
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