日本マクドナルド・原田元社長を逮捕 歌手の妻・谷村有美に暴行容疑

2021年02月07日 05:30

芸能

日本マクドナルド・原田元社長を逮捕 歌手の妻・谷村有美に暴行容疑
谷村有美 Photo By 提供写真
 自宅で妻に暴力を振るったとして、警視庁渋谷署が「日本マクドナルド」元社長の原田泳幸容疑者(72)を逮捕したことが6日、同署への取材で分かった。認否を明らかにしていない。
 妻はシンガー・ソングライターで歌手の谷村有美(55)。逮捕容疑は5日、都内の自宅で谷村の足を殴るなど暴行した疑い。ゴルフの練習器具で殴りつけたとの情報もある。谷村とは2002年に結婚した。

 同署によると、谷村から通報を受け、原田容疑者に事情を聴いていた。詳しい経緯を調べている。

 原田容疑者は電子機器大手「ヒューレット・パッカード」などを経て1997年、アップルコンピュータ日本法人の社長に就任。その後、日本マクドナルドの社長となり「マックからマックへ」などと話題になった。教育大手「ベネッセホールディングス」でも社長を務めるなど“プロ経営者”として知られる。2019年から、タピオカ入りミルクティーなどの専門店を展開する「ゴンチャジャパン」の会長兼社長に就任。先月には雑誌のインタビューに「(ゴンチャは)30年前のアップルに似ている」と話し、コロナ禍でタピオカブームに陰りが見える中での経営に前向きな姿勢を見せていた。

 日本マクドナルドでは、創業者の藤田田社長が退任した後の混乱から短期間で経営を立て直した。しかし、改革のマイナス面がその後表面化し、業績が悪化。ベネッセでは就任直後の14年に約2895万件の個人情報漏えいが発覚。信頼回復や体制の立て直しはならず、16年5月に退任した。会見では「道半ばで断腸の思いだ」と声を詰まらせたが、その経営手腕を疑問視する声も多かった。

 《谷村「信じるものに救われる」などヒット》谷村は“クリスタルボイス”と呼ばれるほど透明感のある爽やかな歌声が特徴。1986年に、当時のCBSソニーによるオーディションでグランプリを受賞し、87年にデビュー。「がんばれブロークン・ハート」(89年)、「信じるものに救われる」(95年)などのヒットを放った。他にもラジオDJや、エッセー本の出版など、多方面でマルチな活動を行ってきた。共通の友人の紹介で当時アップルコンピュータの社長だった原田容疑者と出会い、数年の交際を経て2002年に結婚。超玉の輿(こし)婚として世間から祝福された。その後は家庭を優先し、09年のベストアルバム「タニムラベスト」以来、リリースはしていない。

 ◆原田 泳幸(はらだ・えいこう)1948年(昭23)12月3日生まれ、長崎県佐世保市出身の72歳。東海大工学部通信工学科を卒業。97年、アップルコンピュータ・ジャパンの社長兼米国アップルコンピュータ副社長に就任。その後2004年に日本マクドナルドホールディングス社長兼CEO、14年にベネッセホールディングス会長兼社長、19年からゴンチャジャパン会長兼社長兼CEOを務める。
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