大河「麒麟がくる」長谷川博己 「『生きている』という背中を見せたかった」
2021年02月07日 20:58
芸能
光秀は本能寺の変を終えた後、伊呂波太夫(尾野真千子)に「駒殿に伝えてもらえるか。必ず麒麟が来る世にしてみせる、と」と伝言を託している。長谷川はラスト間際の駒との場面について「『自分は生きている、そして己が麒麟を呼んでみせる』という背中を駒に見せたかったのだと思う」と、光秀の生存を前提として心中を推察した。
1年半という長期にわたって演じてきた役柄。最終回の撮影は「こうしようと意図するのではなく、自分の身をなるべく光秀に預けるつもりで臨んだ。どの回よりも瞬発力を生かしたものになっているかと思う」と述懐。その動機について「1年半、同じ役を生きた集大成として、そこに蓄積されたものを信じてみたかった」と説明した。
長く続いた撮影を振り返り「役をここまで深めていけるという、ぜいたくさをあらためて感じる」と感慨無量の様子。「役を通して学んだことはたくさんある。本来、主役であるべき者を支える者が主役のこの作品には、困難の多い現代を生き抜くヒントがあるように思う」と語った。