仕事一辺倒だった笠井信輔アナ 闘病生活で変わった家族関係「『手を差し伸べたい』と思ったみたい」

2021年02月10日 17:21

芸能

仕事一辺倒だった笠井信輔アナ 闘病生活で変わった家族関係「『手を差し伸べたい』と思ったみたい」
フリーアナウンサーの笠井信輔 Photo By スポニチ
 フリーアナウンサー笠井信輔(57)が、9日深夜放送のテレビ東京系「チマタの噺」(火曜深夜0・12)に出演し、悪性リンパ腫の闘病で変わった家族との関係を明かした。
 19年9月末でフジテレビを退社し、フリーに転身したが、退社前から体調に異変を感じていたという。「辞めた10月の時には、排尿障害と、体重がどんどんどんどん減っていくんですよ。どんなにダイエットしても減らなかったところで、減ってきたので、これは何かあると」。その2カ月後に悪性リンパ腫であることが分かり、公表に踏み切った。

 笠井アナは「がんになって良かったとは思わないけど、がんになったからこうなれたというのがいくつもある」と闘病生活を振り返った。そのうちの一つが、家族との関係だったといい、「ちょっと評判の悪い父親だったんですよ」と告白した。

 3人の息子が小さいころは「イクメン」だったというが、子供たちが成長して手がかからなくなるにつれ、アナウンサーとしての向上心が再燃したという。「45くらいから、『ここからさらにアナウンサーとしてのスキルを上げよう』と。負けちゃいられないから、とにかく頑張るんだということで、仕事一辺倒で頑張って、家庭を顧みないような感じで、好き勝手に働いていた」という。

 家族からは「もうちょっと家族の方を見たりゆとりを持って、朗らかに生きられないのか?」と指摘されたが、笠井アナは「今の生き方をしてきたからここまで来られたんだから、絶対にやめられないって続けてた」と反発。家族との関係が冷ややかになっていったという。

 そんな中でのがん発覚だった。「それまでふんぞり返って聞く耳を持たなかった父親が、家族だけですよ?頼れるのは。言うことを聞いて『ありがとね』とやっていたら、そういう私には『手を差し伸べてあげたい』と家族は思ったみたい」。家族の大事さが身に染みて分かったといい、「関係性が再構築されました」と明かした。

 妻にその話をしたところ、「私たちが変わったのは、あなたが変わったから」と返してくれたという。MCの笑福亭鶴瓶(69)が「奥さんってすごい」と感心すると、笠井アナも「本当にそう思う。妻が正しかったことは人生の中でいくつもある。節目節目で」と、人生の伴侶への感謝を口にした。

 昨年6月には、悪性リンパ腫が完全寛解したことをブログで報告。仕事も再開した。「テレビ局のいろんな方々がご心配下さって、『まだ笠井さんには無理かな?』と思っている方もたくさんいらっしゃるようですけど、本当に大丈夫なので、何でもお声がけ下されば、はせ参じます」と宣言していた。
【楽天】オススメアイテム