子役・岩崎愛子 大河「青天を衝け」でデビュー
2021年02月21日 09:45
芸能
岩崎はオーディションを経て、この大河への出演が決まった。制作統括の菓子浩チーフプロデューサーはこう振り返る。「昨年5月から6月にかけて、子役のみなさんのオーディションを行いました。緊急事態宣言中は、スマホで課題演技の映像を撮って送ってもらい、最終選考は、人数を絞ってお会いして決めました。千代は、言葉の数は少ないが幼い頃から物事の本質を見ている女の子です。オーディションの印象から、岩崎さんにお願いしたいと思いました」。
岩崎は東京都出身の小学4年生。関係者は「ミュージカル中心の劇団に所属し、ダンスをやっていましたが、お芝居は未経験でした。大河のオーディションがあったので応募させていただき、おかげさまで選んでいただきました」と話す。元々、宝塚歌劇団での活動が夢であることから、これまで歌とダンスに重点を置いていたという。
初めての演技に不安はあったものの、岩崎は台本を読み込んで役作りに尽力。関係者は「自分は未経験だから、ほかの人たちの倍以上努力しないといけないと考えたようです。努力家で、千代の少女時代と重なる部分があります。本番前の1、2カ月、演出の方に演技指導をしていただいたおかげで、撮影現場では不安を感じずに見ていられました」と明かす。
いずれ女優の橋本愛(25)にバトンタッチする重要な役どころ。菓子氏は岩崎の演技を見た感想を「かわいらしさの中に、意志の強さも見えて、千代にぴったりだと思いました。橋本さんが演じる大人の千代にも、うまくつながっていくと感じました」と語る。
岩崎のみずみずしい芝居は、この大河の見どころの一つだ。
◆牧 元一(まき・もとかず) 編集局デジタル編集部専門委員。芸能取材歴30年以上。現在は主にテレビやラジオを担当。