長谷川博己、俳優を意識し始めたきっかけは意外なあの人「とにかく携わった方がいい、と」
2021年02月22日 17:25
芸能
長谷川は「あのときが一番映画見てましたからね。それで『ポパイ』でバイトしてたので」と答えると「ああいう映画が好きだと、学生時代は友達いなかったでしょ」という質問が。長谷川は「そうですね、同世代の友達は全くわかってくれませんでしたね」と答えると「若いのに珍しいなと思って。俺の場合も、同年代の人はそういう映画を見てなくて」と近しいものを感じたという。
「当時はお芝居するなんて思ってもみなかったですね。でも、リリーさんが『君、役者はやる気あるの?とにかく携わった方がいい』と」という言葉が心に残っているという長谷川。その後、ファンだった石井輝男監督の作品「盲獣vs一寸法師」(2004年公開)のオーディションに向かうものの落選。リリーは「しかも、なぜか落ちた主役が俺に回ってくるというね。俺はオーディションしてたことも知らなくて。誰かに決まったんだろうけど、クランクインの1週間前くらいに連絡が来て。たぶん降りたんだろうね『誰でもいいや』ってことで、1回もお芝居したことないのに俺がその主役でデビューするっていう」という驚きの展開に。
「初めてしたお芝居だったんだけど、面白かったなあ。石井さんってふつうに熱海の風景に『ニューヨーク』にテロップ入れちゃうような人なの。自由さがすごいから、マトモに向き合う人は落ちるわけよ。終わった後に『リリーちゃんはいい役者だよ。君がいいのはね、セリフを噛もうが間違おうが、僕がOK出したらすずしい顔で楽屋に帰るんだよ。それがよくてね、マズい役者はもう1回やらせてくれって言うんだよ』」と回顧。
この話を聞いた長谷川は「そういう意味で、僕は一番マズい役者だったかもしれないですね『もう1回やらせてください!』って言うから」と苦笑い。「でも、あのオーディションを受けたことはよかったと思っていて。それで真逆の劇団(文学座)に行きましたからね」と話すと、リリーが「新劇にいってね。そこから“新劇の巨人”になっていくわけだけど」と、大河主演俳優の飛躍を称えていた。