名人戦挑戦者に「西のプリンス」斎藤八段 長身イケメン、27歳独身「カレー王子」
2021年02月28日 05:30
芸能
激闘の代償として名人戦への切符を確保。感想戦を終えた深夜1時すぎには「子供の頃から見てきた棋戦。特別なタイトルという気持ちもある。プロ入りしてから一歩ずつ進まないと挑戦まで届かない。何とかここまで来られた」と名人戦への思いを吐露した。
18歳だった12年に四段昇段。詰め将棋を好み、終盤力には絶対の自信を持つ。15年にはコンピューターとの対抗戦「電王戦」で強豪ソフトのAperyに勝ち、18年には初タイトルの王座も奪取。そして今期はA級初参加ながら1期で名人挑戦と、出世街道をばく進中だ。1メートル79の長身に加え端正なマスク。奈良出身で、柔らかな関西弁を繰り出す好青年には「西のプリンス」の異名がある。幼少時は父・晃さん(58)がオーナーを務める大阪のカレーハウスCoCo壱番屋が遊び場だったエピソードは有名だ。現在も「カレー大好き」を公言するカレー王子でもある。
「渡辺名人は私が奨励会の頃からトップ棋士で、その攻めの突破力はまねしたくなる将棋。名人戦は準備をしっかりして、自分の将棋を指したい」
現役最強の名高い渡辺との対戦成績は2勝2敗と全くの五分だ。注目の7番勝負は4月7日に東京で開幕する。
▼渡辺明名人 (斎藤は)本格的な居飛車党。一手一手、丁寧に考えて指す印象がある。順位戦で豊島竜王や佐藤天彦九段を上回ったのは自信になるでしょうし、そういった勢いは警戒しなければ。(解説のため現地で観戦)
◆斎藤 慎太郎(さいとう・しんたろう)1993年(平5)4月21日生まれ、奈良県出身の27歳。羽生善治・現九段の著書を読み将棋を始める。04年に奨励会入りし、12年四段昇段。オーソドックスな居飛車を好む。師匠は畠山鎮八段。独身。