橋本愛 大河「青天を衝け」共演の吉沢亮に「同じにおいを感じる」
2021年03月08日 09:00
芸能
7日の放送で印象的だったのは、兄の惇忠(田辺誠一)の部屋で寝込んでいた栄一と対面する場面。栄一が見ていた夢の話を聞くと「それはそれは良い夢でございましたね」と目をきらきら輝かせ、視線が合い続けると、はにかんだ面持ちになる。そして、栄一が何か思いを打ち明けそうになった時の微妙な表情。お互いに言葉を発しなくても相思相愛が浮き彫りになる絶妙なシーンに仕上がった。
橋本は「千代ちゃんは栄一さんへの愛情がとても大きいから、演じていると、つい、あふれ出しそうになる。例えば、触れたいと思ったり、抱きしめたいと思ったりしても、千代ちゃんは、女性からそのようなコミュニケーションを取るのは、はしたないと考える、品性のある子だから、抑えなくちゃいけない。抑えている分、にじみ出る愛情が見えればいい」と話す。
これから栄一と千代の関係は少しずつ進展するが、撮影では既に夫婦のシーンに突入している。
橋本は「2人の関係性の少女漫画味が強くなっている。これは女の子がキュンキュンするために書いたんじゃないかと思う場面がたくさんある。夫婦になって、初夜のシーンで、栄一さんが『抱いていいか?』みたいなセリフを言う。なんだこりゃ!?と思った。テレビの前のおなごたちが泡を吹いて倒れるんじゃないかという、キュンキュンを100%背負い込んだセリフだと思った。栄一さんが千代ちゃんを後ろから抱きしめるシーンもある。バックハグにあこがれるおなごたちにとって、キュン死に度が高いと思う」と笑う。
少女漫画味が強くなる今後、橋本がどれだけ抑制の効いた芝居を見せるか。そこは見どころだ。
撮影開始前、橋本は吉沢の人柄を知らなかったことから、共通の知り合いの女優・杉咲花に吉沢について尋ねたという。
「花ちゃんから『人見知り』と聞いた。私も人見知りなので、一緒で良かったと思い、安心して現場に入った。温度感が似ている。無理なく現場にたたずむ感じ。私も力を抜くことに力を入れる方なので、同じにおいを感じて、やりやすい」と橋本は明かす。
相性の良い俳優同士で築く夫婦像。毎回、胸をときめかす女性視聴者が増えそうだ。
◆牧 元一(まき・もとかず) 編集局デジタル編集部専門委員。芸能取材歴30年以上。現在は主にテレビやラジオを担当。