「極楽」加藤浩次、エージェント契約終了 吉本側から申し出 相方・山本は残留、コンビは継続

2021年03月10日 05:30

芸能

「極楽」加藤浩次、エージェント契約終了 吉本側から申し出 相方・山本は残留、コンビは継続
「極楽とんぼ」の加藤浩次 Photo By スポニチ
 お笑いコンビ「極楽とんぼ」の加藤浩次(51)が吉本興業との「専属エージェント契約」を今月末で終了することを9日、同社が発表した。関係者によると、吉本側から契約終了を申し出たという。
 加藤は2019年7月、闇営業問題に端を発する吉本の分裂騒動の際、MCを務める日本テレビ「スッキリ」で「経営陣が変わらないなら辞める」と痛烈な会社批判を展開し、「加藤の乱」と騒がれた。同年10月には、仕事の獲得を事務所が担当し、ギャラ配分やスケジュール管理をタレントの裁量で決めるエージェント契約を吉本側と締結していた。

 契約終了については、更新の3カ月前にあたる年明けごろから話し合いを進めていたとみられる。「双方とも納得した上で先週あたりに結論が出たようです。スッキリで報告することも考えて、このタイミングでの発表になったのでは」(テレビ局関係者)という。

 吉本側が契約終了を申し出た背景には何があったのか。闇営業での会社批判について吉本の広報担当者は「全く影響していない」としたが、制作会社幹部は「あの発言が根底にあることは否めない。あそこまで言い切ったのだから、いつか別の道を歩むことになるのは覚悟していたでしょう」と話した。

 加えてエージェント契約で、吉本として売り上げ面でのメリットが少なくなったことも要因の一つとみられる。テレビ局関係者は「スッキリのギャラの取り分は加藤さん8で吉本2。その他の仕事のギャラは基本的に吉本に入らない形になっていたようでうまみがなかった」と証言する。

 加藤を巡っては、TBSのレギュラー番組「スーパーサッカー」と「この差って何ですか?」が今春で終了する。「スッキリ」など、他のレギュラー3番組は継続するが、テレビ局関係者は「今春、他局がスッキリと同時間帯の情報番組を大きくテコ入れし、視聴率争いは激化する。後ろ盾が完全になくなり、今秋の改編が早くも正念場になる」と指摘する。

 相方の山本圭壱(53)は吉本に残留しコンビは存続する。今後の劇場出演は難しく、相方の梶原雄太(40)を残して1月に吉本を退社した西野亮廣(40)の「キングコング」と同じケースになる。わずか1年半でのエージェント契約終了。新たな選択がうまくいくことを願うばかりだ。

 《相方・山本「ずっと極楽とんぼっす」》加藤の相方である山本は、9日午後10時ごろに自身のツイッターを更新。海辺で加藤と肩を組んだツーショット写真を投稿し、「ずっと極楽とんぼっす カトちゃん 山ちゃん」とつづった。

 ▽専属エージェント契約 タレントの仕事獲得の窓口をエージェントが担い、その仕事が成功した場合、一般的に報酬としてギャラの10~15%程度を受け取る。タレント側にとってはマネジメント契約よりもギャラの取り分が増えるのが利点。吉本興業が19年8月に日本の芸能事務所で初の導入を発表。加藤に続き、ロンドンブーツ1号2号の田村亮(49)や友近(47)、たむらけんじ(47)が契約。

 【加藤これまでの経過】
 ▼19年6月7日 写真誌が14年12月に行われた特殊詐欺グループの忘年会の闇営業について報道
 ▼24日 吉本興業が闇営業に関わった芸人11人を謹慎処分にしたと発表
 ▼7月20日 雨上がり決死隊の宮迫とロンドンブーツ1号2号の田村亮が2時間半にわたる謝罪会見
 ▼22日 日本テレビ「スッキリ」で、加藤が「経営陣が変わらないようなら吉本を辞める」と表明。この日午後、同社の岡本昭彦社長が5時間20分にわたって会見
 ▼23日 改めて「スッキリ」で退社の意向を表明。その後、吉本興業東京本社で大崎洋会長と笠井陽介広報室長の3人で約3時間の面談に参加
 ▼10月1日 吉本初の「専属エージェント契約」を締結

この記事のフォト

【楽天】オススメアイテム