東日本大震災から10年 BSテレ東で3時間「歌のエール」中村雅俊、千昌夫、石川さゆりら歌い継ぐ
2021年03月11日 07:00
芸能
宮城県女川町出身の歌手で俳優の中村雅俊(70)は、自身が作曲した東松島市立鳴瀬桜華小学校校歌「花になろう」を披露。「歌い継がれていくという事の重大さを今さらながら感じます。この歌を児童たちが歌うのを目の前で聴いたときは、純粋な歌声に感動しました。女川町は比較的、復興は進んでいるほうだけど、これからは心のケアが大事。歌の出番だと思う」とコメントを寄せた。
岩手県陸前高田市出身の歌手・千昌夫(73)は東北と昨年99歳で死去した母へ祈りを込めて「北国の春」を歌唱。「『北国の春』の歌詞にある『おふくろ』はこれまで、自分の母親のことを意識しないようにしてきたけど、これからは(故郷の墓に眠る)おふくろのことをつい、思い出してしまうかもなあ」とした。
そのほか、歌手の石川さゆり(63)は被災地で出会った浜甚句を取り入れた入魂の1曲「浜唄」、岩手県盛岡市出身の福田こうへい(44)は人生の応援歌「南部蝉しぐれ」、AKB48は復興応援ソング「掌が語ること」、平原綾香(36)は「おひさま~大切なあなたへ」をそれぞれ披露する。
番組プロデューサーの星俊一氏は「自分の故郷は福島県福島市なので、実家の両親にも『今どんな番組を見たいか?』聞いてみたりしました。どれくらい様々な思いを反映できたか不安ですが、少しでも前向きな気持ちになれる3時間になれればと思っています。是非お楽しみください」と呼びかけた。