渡辺直美 侮辱演出報道に驚き、大人の対応も海外では再び波紋「新たな失敗、頭痛」

2021年03月19日 05:30

芸能

渡辺直美 侮辱演出報道に驚き、大人の対応も海外では再び波紋「新たな失敗、頭痛」
渡辺直美 Photo By スポニチ
 タレントの渡辺直美(33)が18日、東京五輪・パラリンピック開閉会式の企画、演出の統括役でクリエーティブディレクターを務める佐々木宏氏(66)が、渡辺の容姿を侮辱するような演出を提案していた問題で所属事務所を通じて「正直驚いている」などとコメントを発表した。東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長(56)は同日、発言について謝罪し、佐々木氏の辞任を発表。後任の人事は早急に行うとした。
 渡辺は、五輪延期前の開会式への出演依頼は内々で受けていたが、新型コロナウイルス感染拡大で白紙になったと説明。「それ以降は何も知らされておらず、最初に聞いていた演出とは違うこのような報道を受けて、私自身正直驚いている」と素直な思いを明かした。関係者によると、渡辺側は具体的な演出プランを聞かされておらず「世界平和」や「SDGs(持続可能な開発目標)」をコンセプトにしたいとの説明を受けていたという。

 ただ、容姿を侮辱したとして問題となった部分については「体が大きいと言われることも事実ですし、見た目を揶揄(やゆ)されることも重々承知の上でお仕事をさせていただいております」とした上で「私自身はこの体形で幸せです」と個性を生かしたパフォーマンスで絶大な支持を得てきた自負があることを強調した。実際、渡辺は今回の問題について周囲にも「全く気にしていないし、傷ついてもいない」と明るく話しているという。

 渡辺はインスタグラムのフォロワー数が日本一の約939万人で、ファッションでも若者に注目を浴びる存在。これからも「太っている事だけにこだわらず“渡辺直美”として表現していきたい」と力強く宣言。「ひとりの人間として思うのは、それぞれの個性や考え方を尊重し、認め合える、楽しく豊かな世界になれることを心より願っております」と、これこそ東京五輪が発信するにふさわしいと思えるメッセージで締めくくっている。

 渡辺の思いとは裏腹に海外では波紋が広がった。各メディアは森喜朗前会長が女性蔑視発言で辞任したことに触れ、ロイター通信は「大会組織委を直撃する女性への無神経な発言による新たな論争の中、人気女性エンターテイナーへの侮蔑的な言及で辞任」と伝えた。AP通信は「延期された大会で新たな失敗」、ウォールストリート・ジャーナルは「性差別発言による組織委トップの辞任に続き、新しい影を落とした」。イタリアのANSA通信も「新たな頭痛」と報じるなど、発言への批判は収まるどころか、拡大を続ける。

 ▽佐々木宏氏提案の不適切演出 17日の文春オンラインによると、佐々木氏は昨年3月5日、当時の演出担当チームのメンバーへLINEで「ブヒー ブヒー/(宇宙人家族がふりかえると、宇宙人家族が飼っている、ブタ=オリンピッグが、オリの中で興奮している。)」「空から降り立つ、オリンピッグ=渡辺直美さん」などと提案。渡辺の容姿を侮辱するような内容に女性メンバーから批判の声が上がり、提案を撤回した。
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