月9「監察医 朝顔」風間俊介“理想の夫”桑原くん体現の裏側 上野樹里から“不意のタッチ”も“好反応”
2021年03月21日 11:00
芸能
![月9「監察医 朝顔」風間俊介“理想の夫”桑原くん体現の裏側 上野樹里から“不意のタッチ”も“好反応”](/entertainment/news/2021/03/20/jpeg/20210320s00041000214000p_view.jpg)
朝顔が阪神・淡路大震災で母を亡くしたという原作漫画から、ドラマは東日本大震災で母・里子(石田ひかり)が行方不明になっているという設定に変更。フジとして東日本大震災を真正面から扱う初の連続ドラマとなった。
風間が演じるのは、朝顔の夫・桑原真也(くわはら・しんや)。第1シーズンは、野毛山署強行犯係に配属された新米刑事。交番勤務時代から恋人だった朝顔と結婚し、長女・つぐみ(加藤柚凪)が誕生した。正義感が強く、謙虚な好青年な一方、心配性の一面もある。朝顔の母のことは理解をし、自分のことのように涙も。生来の人の好さと温かさにより、朝顔、朝顔の父・平(時任三郎)の心と結び付く。第2シーズンは発砲事件が原因で、長野県警交番勤務となり、単身赴任。神奈川県警捜査一課に戻った。朝顔からは一貫して「桑原くん」と呼ばれている。
桑原は事あるごとに家事や育児を分担。朝顔が弱った時には「朝顔は頑張ってるよ。絶対に頑張ってる。いろいろ任せすぎちゃったんだね。ごめんね。オレは朝顔と毎日笑って過ごすためだけに結婚したわけじゃないよ。あなたがつらい時とか大変な時とか、そういう時にそばにいるために、そのために結婚したんだよ」(第12話、2月1日)。SNS上には「桑原くんみたいな旦那さんが欲しい」「桑原くんと朝顔の夫婦が理想すぎる~」「桑原くんみたいな人、どこかにいませんか?話を聞く力のある人って本当にステキ」などの声が毎回のように相次ぐ。
同局の金城綾香プロデューサーも「スタッフやキャストの皆さんには『金城さんの理想の旦那さんって、こういう人なの?』とよく言われます。そうなのかもしれません(笑)。旦那さんにこうやって声を掛けられたら幸せだなぁと、ここは(王道ラブストーリーの)“月9”を作っているイメージです。ツイッターなどでトキめいてくださっているコメントを見ると、自分のことのようにうれしいです」と反響を喜んだ。
風間の演技について尋ねると、平野監督は第9話(昨年12月28日)を思い返した。
中盤。夕食が終わり、洗い物を手伝う桑原は「ちょっと渡したい物がある。ちょっと待ってね」とネックレスを贈り、朝顔は大喜び。洗い物に戻った桑原の背後から朝顔が抱きつくと、桑原は「明日(長野に)帰りたくねー」と声を上げる。
平野監督は「オンエアは桑原の台詞『明日帰りたくねー』で終わっていますが、実はその後、風間さんが『あと1分でいいから、そのままで』とアドリブで台詞を言っているのです。風間さんの素晴らしさは徹底したキャラクター作りにあると思います。風間さんは今回、“朝顔のことが大好き”というキャラクターを貫いています。朝顔から抱きつかれた桑原は天にも昇る気持ちになって、そうした台詞が自然と出てきたのだと思います」。キッチンの場面は朝顔と桑原が狭い通路ですれ違うこともあるが「上野さんに『すれ違う時、風間くんのこと触りながらすれ違って』と、こっそりお願いをするんです。それを知らない風間さんは不意に上野さんに触れられた瞬間、ほんの少しだけニコッとします。大好きな人に触れられるという幸運をしっかりと表現しています。第1シーズンから何回かそうした場面があります」と撮影秘話を明かした。
「本番前に台詞の確認作業をしている時も『こう言った方が朝顔に伝わりやすいと思うのですが』『朝顔のこと考えたら…』などと、風間さんは常に朝顔を意識しながら、お芝居を組み立てています。同じく第9話、発砲事件で出席を命じられた審議会のシーンでも、そのシーンに朝顔がいないにもかかわらず『朝顔を思うと、この台詞は強く出たいです』と提案があったほどです。桑原にとっての正義は“朝顔のことを大切にする”なのです。風間俊介という俳優は自分の居場所をしっかりと理解して作品の質を保つことができる本当に貴重な俳優さんです」と絶賛してやまなかった。
最終回は朝顔と桑原の結婚式、お笑いコンビ「EXIT」のりんたろー。(35)が殺人犯役を演じる凶悪事件が描かれる。