さだまさし 自身初の朝ドラ出演に驚き「やっと主題歌が歌えるぞ、と期待したら大違い」

2021年03月22日 05:00

芸能

さだまさし 自身初の朝ドラ出演に驚き「やっと主題歌が歌えるぞ、と期待したら大違い」
2021年後期のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で平川唯一さんを演じるさだまさし Photo By 提供写真
 歌手のさだまさし(68)が、2021年度後期のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」に出演することになった。自身初となる朝ドラ起用に「やっと主題歌が歌えるぞ、と期待したら大違い。驚きの出演でした」と喜んでいる。
 今作では昭和、平成、令和の時代まで、ラジオ英語講座とともに歩んだ親子3世代を描く。さだは、戦後まもなく放送されたNHKラジオ英語講座「英語会話」の人気講師で“カムカムおじさん”と呼ばれて親しまれた平川唯一(ただいち)さんを演じる。近年の朝ドラでは実在の人物をモデルにした役柄が多く登場するが、実在の人物が本名で作中に登場するのは異例。関係者は「物語のテーマに大きく関わる人物で、平川さんの功績を現在に伝える意図もある」と明かしている。

 さだ自身も歌手活動のほか、ラジオパーソナリティーとして長く活躍してきた。中でも1994年まで約12年半にわたり放送された文化放送「さだまさしのセイ!ヤング」は放送回数600回を超える長寿番組となった。制作統括の堀之内礼二郎氏は「聞いている人を元気づけようと優しく温かく語り掛ける平川さん。そんな様子を思い浮かべた時、さだまさしさんの姿が平川さんに重なりました」と起用理由を挙げた。

 オファーを受けたさだは「英語は苦手なんだけどなぁ」と言いつつ快諾。現在は英語のレッスンに励んでいるという。これまでのラジオの経験を生かし、どのようにヒロインたちと関わっていくのかにも注目が集まる。

 さだは「終戦直後の暗い時代を生きて“日本を明るくするため”に頑張った平川さんのことを思う時、新型コロナウイルスに苦しんだ日本の未来へ、連続テレビ小説で日本を明るくするお手伝いができたら幸せです」と気合を入れている。

 《英語ブームの元祖火付け役》平川さんは、1902年に岡山県で生まれ、16歳の時に父が働いていた米国へ移住。36年に帰国後、NHKのアナウンサーとなり45年まで勤務した。終戦時には玉音放送を英訳し、国外に伝えた。46年からは「英語会話(カムカム英語)」の講師を担当。童謡「証城寺の狸囃子」に合わせた番組テーマ曲「Come,Come,Everybody」を作詞し大ヒット。日本の英語ブームの元祖火付け役となり全国でファンクラブが設立された。番組は51年に終了。93年に91歳で亡くなるまで国内に英語を広め続けた。
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