「北の国から」のオリジナルグッズを販売する新富良野プリンスホテル内「富良野・ドラマ館」の運営会社で物販を統括する小野坂貴志さん(47)は「訃報の後、オンラインショップも合わせて普段の10倍の売り上げがある。店にいらっしゃるお客さまの数も日頃の7~8倍です」と話した。一番の売れ筋は黒板五郎の衣装のジャンパーとニット帽で、「他を圧倒する数」と小野坂さん。店内には献花台が設けられ、手を合わせていくファンもいた。
小野坂さんは埼玉県出身。「北の国から」に憧れ、脚本家と俳優を養成する倉本聰氏の私塾「富良野塾」に入った経歴の持ち主だ。「塾生として田中さんを見ていて、あまりにも富良野に馴染んでいる方だった。倉本さんもおっしゃっていたが、田中邦衛さんは亡くなっても、五郎さんは生きていると思っています」と目頭を熱くして話した。