橋田寿賀子さん死去 三田佳子悼む「不死身の方と思っていましたのに…」

2021年04月06日 05:30

芸能

橋田寿賀子さん死去 三田佳子悼む「不死身の方と思っていましたのに…」
1985年NHK大河ドラマ「いのち」発表。三田佳子(左)と橋田寿賀子さん Photo By スポニチ
 「おしん」「春日局」「渡る世間は鬼ばかり」などテレビ史に燦然(さんぜん)と輝く名ドラマを数多く手掛けた脚本家で劇作家の橋田寿賀子(はしだ・すがこ、本名・岩崎寿賀子=いわさき・すがこ)さんが4日午前9時13分、急性リンパ腫のため静岡県熱海市の自宅で死去した。95歳。
 ▼三田佳子(NHK大河ドラマ「いのち」主演)先生はいつも明るく、不死身の方と思っていましたのに。1982年、ご主人のドラマ「結婚」で初めてご一緒しました。その後、私の代表作となった「いのち」では毎回毎回、先生とお話を重ねながら役作りに励んだことを思い出します。ちょっと毒舌のようで、実はかわいらしく、おちゃめな先生の語り口が耳に残っています。

 ▼佐久間良子(NHK大河ドラマ「おんな太閤記」で主演)脚本の出来上がりがとても早く、セリフもいつも追われているようで大変でしたが、先生の明るい人柄のおかげで楽しく演じることができました。私にとって“おんな太閤記”のねね役は大変大きなもの。感謝という言葉しかありません。

 ▼西田敏行(「おんな太閤記」出演)NHK大河ドラマ「おんな太閤記」で描いていただいた豊臣秀吉は、私にしか演じられない秀吉だと自負しております。

 ▼舘ひろし(「なるようになるさ。」に出演)橋田先生の脚本を私なりに自由に演じさせていただき、内心叱られると思っていましたが、仕上がりを喜んでくださりうれしかったことを覚えています。熱海のご自宅にも伺い、食事をご一緒し楽しい時間を過ごしたこともありました。思い出は尽きません。

 ▼仲間由紀恵(NHKドラマ「ハルとナツ」など)訃報をニュースで知り、驚がくしました。先生の作品には、特別ではない人、日本人としてこれまでご苦労されてきた普通の人々。その日その日を一生懸命生きる方々へのオマージュ。たくさんの愛が詰まった作品ばかりでした。まだとても信じられません。

 ▼米倉涼子(NHKドラマ「ハルとナツ」に出演)「ハルとナツ」が、最初で最後の「橋田寿賀子脚本」でのお芝居となってしまいましたが、多くの人生経験を学ばせていただき、そして何より森光子さんとの出会いのきっかけをつくってくださった、とても大事な作品となりました。
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