石井ふく子さん 橋田さんの記念碑建てたい、大好きだった熱海の海の見える場所に

2021年04月07日 05:30

芸能

石井ふく子さん 橋田さんの記念碑建てたい、大好きだった熱海の海の見える場所に
60年来の付き合いだった石井ふく子さん(左)と橋田寿賀子さん(18年撮影) Photo By スポニチ
 「おしん」「渡る世間は鬼ばかり」などの名ドラマを手がけた脚本家の橋田寿賀子さん(享年95)の訃報から一夜明けた6日、盟友だったプロデューサーの石井ふく子さん(94)がスポニチ本紙取材に思いを語り、記念碑設立の構想を明かした。
 橋田さんが旅立った4日、石井さんは名古屋に滞在。容体急変を聞き、車で橋田さんの自宅のある静岡県熱海市に向かったが、最期には間に合わなかった。

 「柔らかいお顔でベッドに寝ていられて。それを見て、私“どうすんのよ!どこ行ったのよ!帰ってらっしゃいよ!”って怒鳴ったの。なんだか分からなくなってしまって」

 60年に及ぶ付き合いで、「渡鬼」の執筆時代は毎週、橋田さんの自宅に原稿を取りに通った。橋田さんは石井さんにしか原稿を渡さなかったという。「年中けんかをしながら」公私ともに二人三脚で歩んできた。

 「お互い一人っ子で、今は“ああ、けんか相手がいなくなったな”という気持ちで、腹が立つ」と率直な言葉で悲しみに暮れた。

 石井さんによると、遺骨は愛媛県にある橋田さんの両親が眠る墓に埋葬されるが、分骨して、故人が大好きだった熱海の海が見える場所にも墓を作る予定だ。

 「遠いと皆さんお参りに行けないでしょ。みんなが行ける“碑”のようなものにしたい。橋田さんの大好きだった海の見える場所を橋田文化財団と探します」。ドラマファンや出演者の橋田ファミリーが訪れることができる場所にしたいと明かした。

 コロナ禍で、直接会えなくなっても毎日電話で話していたという2人。「コロナの世の中や家族の問題をどうドラマにしようか、そんな話をしていました」と最後まで家族の描き方を話し合った。

 「年内に3時間スペシャルで『渡る世間は鬼ばかり』をやるという予定もありました」というが、橋田さんの案を石井さんがメモしている段階で脚本の形には仕上がっていないという。石井さんは「今後どうするのかは、テレビ局と話し合わないと分かりません」と話した。 

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