ミスに送別会…緩んだ役人だけでなく、政治家の責任も重大だ

2021年04月07日 17:40

芸能

ミスに送別会…緩んだ役人だけでなく、政治家の責任も重大だ
菅義偉首相 Photo By スポニチ
 【佐藤雅昭の芸能楽書き帳】政府が提出した23法案と条約1つに計24本のミスがあった問題。「なんなの?」とあきれを通り越して笑ってしまった。
 誤記や脱字は誰でもしてしまう。筆者も取材相手をインタビューする時に、たまに音声文字起こしアプリを活用するが、まだまだ正確には文字を拾ってくれず、信用度は低いと言わざるを得ない。そのまま使うととんでもないことになるが、「よもや役人たちも活用していたんじゃないでしょうね?」と疑いたくなった。

 ところが、防衛省設置法改正案で協定締結相手のカナダ軍が誤って英国軍になっていたと聞いて、どうも単純な変換ミスだけではないことが分かった。チェックもしていなかったのだろう。

 お粗末と言う他ないが、そんなタイミングで飛び込んできたのが厚生労働省の職員23人が時短要請中に深夜0時近くまで銀座の飲食店で送別会をしていたという事実。新型コロナウイルスの感染拡大を押さえようと、日夜、対策を練っているのは理解できても、やはり今はまずい。「国民に自粛を呼びかけておきながら、自分たちだけは別かよ」と思わず愚痴も出て来る。この国は大丈夫なのだろうか?

 もっとも誤記問題含め、役人だけを責めても仕方がない。チェック、確認すらしない政治家の責任も重大だ。大切な法案や条約なのだから、最終的には大臣や副大臣、政務官らが目を通すのが当たり前と思うが、永田町ではそんなこともないらしい。すべて役人任せなのだろう。

 情けない政治家が多すぎる気がする。新型コロナに関しても相も変わらず「お願いベース」で、有効な手は打てていない。無策が響いて第4波の気配も濃厚だ。

 4月16日にバイデン米大統領と会談する菅義偉首相。「大統領を東京五輪に招待する」と意気込むが、変異株も猛威をふるい、まん延防止等重点措置が大阪、兵庫、宮城の3府県で適用されるなど、開催はなお見通せない。そんな状況で本当に平気なのか。海外からの観客の受け入れが中止される中で、招待される方も困るんじゃないかと思ってしまうし、いち早く不参加を表明した北朝鮮に続く国が出てこないとも限らない。

 コロナ、ミャンマー、そして深刻度を増す中国との対立もあって、バイデン大統領も正直、五輪を楽しむ余裕はないだろう。菅さん、何が何でも開催したいようだが、それはいったいなぜなんだろう?
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